「少年社中『アルカディア−廃墟に眠る少年の夢−』」
出演:井俣太良、大竹えり、岩田有民、堀池直毅、森大、廿浦裕介、加藤良子、長谷川太郎、杉山未央、小松愛、山川ありそ、宇都宮直高、松下好(エルカンパニー)、宮本行(ブルージェイイースト)、土屋雄(innerchild)、鈴鹿貴規(Team AZURA)、加藤敦(ホチキス)、芳賀淳子(Ele-C@)
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作・演出:毛利亘宏 照明:斎藤真一郎(A.P.S) 音楽:YODA Kenichi 衣装:村瀬夏夜 舞台監督:杣谷昌洋 舞台美術:秋山光洋 演出助手:園山琴絵(SUPER★GRAPPLER)、太田守信(ギリギリエリンギ)、師岡優太 音響:佐藤春平(Sound Cube) ヘアメイク:沖島美雪 小道具:和田由里子 振り付け:右近貴子、杉山未央 殺陣指導:Team AZURA スチール:金丸 圭 ほか
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2006年8月15日(火)〜20日(日)/三軒茶屋・シアタートラム/http://www.shachu.com/
毛利亘宏さんが作・演出を手がけている“少年社中”の最新公演です。ぼくは念願かなって初めての観劇となりました。今回の公演「アルカディア」は“廃墟に眠る少年の夢”という、三部作シリーズ(リドル、光の帝国、アルカディア)の最終作なんですね〜。ワクワクしながら劇場へと伺いました。

《あらすじ−WEB「少年社中」より引用させていただきました−》
伝説の大陸『アルカディア』それは、果てしなく続く大海原の終着点。すべての大地が海に飲み込まれた世界に生きる人類の希望。記憶を失った少年『クラウド』は海を漂流していた。クラウドが覚えているのは、 霧の中に浮かぶ幻の大地と、そこで失った姉『パナップ』…。唯一の手がかりはオルゴールが奏でる音色。そんな中、クラウドは男装の女海賊メアリーと出会う…。時を同じくして、巨大船「カルネアデス号」は、 深海の怪物「メガロドン」の襲撃を受ける。はたして少年は、最果ての地、「アルカディア」に辿り着き、自らの記憶と姉を取り戻す事ができるのか!? 少年社中が贈る三部作完結編! 誰も見た事の無い海洋ロマンがここに始まる!
なんだか“もったいない”という言葉に終始してしまう作品だったように思います。脚本にしても演出にしても役者さんにしても、あともう一歩というか、洗練の余地が非常に感じられる出来だったのではないでしょうか。しかし美術や照明などのスタッフワークは非常に素晴らしく感動しました。こんなにシアタートラムを使いこなすなんて!もちろん良いと思った部分も随所にあっただけに、非常に残念に思いました。ということで辛口に書いてしまうと全体的には、ちょっと難しい言葉を使ってみると、カタルシスが感じられない作品だったかな〜。ちなみに上演時間は、休憩なしの2時間弱だったと思います。
ぼくの観劇した回(平日のマチネ)だけかもしれませんが、役者さんのコンディションにバラつきがあった気がします。現実とは程遠いファンタジーな物語の世界へと惹きこんで行ってくれる、重要なエネルギーというかパワーには欠けていましたね。良い役者さんも居ただけに、これはとっても残念な点ではないでしょうか。僕は惹きこまれず、最後まで少し離れた客観的な目線で観ていました。
舞台上には木材で建て込まれた、抽象的な舞台セットが存在しています。しかしさまざまな場所へと変化できる、とても万能で魅力的なセットだと思いました。でもそれだけではシアタートラムの天井が高く間口が広い空間は埋まりません。が、しかし!少年社中は天井の高いトラムの空間を、照明のライティングで埋めることに成功していました。それは素晴らしくって感動してしまいました。
「だって友達だろ!」とか子供が言うような、恥ずかしい台詞がいっぱいでした。ぼくは思わず“恥ずかしい!”と思ってしまい、目をそむけてしまいました。観客にこうやって目をそむけさせてしまうのは駄目だと思うんですよね(偉そうですいません)。きっとそんな台詞を成立させてしまう役者さんが少なかったせいではないでしょうか。やっぱり受け入れられる熱さがないと駄目なんでしょうね。
殺陣というかアクションがいっぱい盛り込まれていて、それを観ているのはとても楽しかったです。役者さんが所狭しと出てきて、ダイナミックな動きに魅せられました。このような空間演出とかは面白かったんですよね〜。例えば空を飛んだりする演技とかも、リアルというか、本当に空を飛んでいるようにに見えるというか。こういう演出が随所にありましたので、飽きずに観ることができました。