出演:鈴真紀史(はえぎわ)、内山奈々(チャリT企画)、足利彩、井上亜紀、石井汐(乞局)、滝寛式(はえぎわ)、山本了(同居人)、佐藤治彦、健太郎、近藤佳秀(バジリコFバジオ)、青木綱介、森由果、田中あつこ(バジリコFバジオ)、中村早香(ひょっとこ乱舞)・鯨エマ(海千山千)、外山博美(桟敷童子)、成川知也(ヒンドゥー五千回)、清水直子(俳優座)、一部ダブルキャスト
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作:平田オリザ(青年団) 演出:ブラジリィー・アン・山田(ブラジル) 舞台監督:甲賀亮、後藤優也 舞台美術:小林奈月 照明:田中稔彦 宣伝美術:木下実香(バジリコFバジオ) ロゴデザイン:松尾貴史 プロデュース:佐藤治彦 制作:経済とH 4日間・全7ステージ・直前予約2700円
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06年8月31日(木)〜9月3日(日)/高円寺・明石スタジオ/http://keizaitoh.blog43.fc2.com/
経済評論家でもある佐藤治彦さんが主宰していらっしゃる、演劇ユニット“経済とH”の旗揚げ公演です。今回は青年団の平田オリザさんが書かれた戯曲「北限の猿」を、ブラジリー・アン・山田さんが演出を手がけています。演劇ファンなら誰でも興味をそそられそうな公演ではないでしょうか。

《あらすじ−WEB「楽天SHOP《演劇と映画の本屋さん》」より引用させていただきました−》
学生のたまり場となっている、いわゆる猿学の研究室。遺伝や進化から自分たちの恋愛まで雑談が飛び交い、猿の生態観察の生々しい現場の迫力が伝わってくる。猿についての言及がそのまま人間への言及ともとれる、人間考察の書。
大勢の中でも光っている役者さんや演出が存在していたり、いろいろと随所では楽しむことができる作品に仕上がっていました。しかし!!全体的にはどれも分散してしまっているというか、まとまりが感じられないというか・・・。うーんとても残念なことなのですが、いわゆるプロデュース公演の弱みが出てしまっているように思いました。それでも平田オリザさんが執筆された戯曲はとても面白いと感じました。
学生のたまり場的存在になっている研究室がこの作品の舞台です。そこでは類人猿であるボノボを人間に進化させようとする、“ネアンデルタール作戦”というプロジェクトが遂行されています。その研究に携わっているものたちが主な登場人物たちで、総勢16名もの役者さんが小さな舞台でうごめきます。いわゆるダラダラとしたユルい雰囲気のなかで、いっけん淡々に見える静かな口語演劇が繰り広げられていきます。上演時間は1時間40分強ほど。
しかし研究員たちのいろいろな思惑が見え隠れし、やがて徐々に思想が浮き彫りになってきます。非常に興味深く、面白い脚本なんですよね。平田オリザさんの戯曲ですから、いわゆる青年団のような作風でした。平田さんが提唱している「現代口語演劇理論」というか、同時に会話が行われたりします。演出のブラジリー・アン・山田さんが、少し書き換えた部分もあるところもあるそうです。
開演前から舞台上には役者さんが居て、既にお芝居は始まっている感じでした。やはりいろんな劇団に所属されている役者さんが、たくさん出演なさっているのは見ていて楽しいですね。なかでも不思議な存在感を放っていて、印象的に思えた方は佐藤治彦さんでした。経済とHの次回公演(来年の2月に王子小劇場)も決まっていますし、今後の活動もチェックしていこうと思いました。