出演:森内美由紀、山内健司(青年団)、工藤由佳子、高坂明生・佐藤良洋(東京倶楽部)
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作・演出:畑澤聖悟 舞台美術:杉山至 音響:藤平美保子 照明:葛西大志 プロデュース:佐藤誠 制作:藤本一喜 制作助手:菊池恵子、野宮千尋 ドラマターグ・演出補:工藤千夏 装置:劇場拠点創造プロジェクト参加メンバー 宣伝美術:京 宣伝写真:田中流 企画・制作:渡辺源四郎商店/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
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2006年9月26日〜10月4日/こまばアゴラ劇場/http://xbb.jp/wgs/
青森を拠点に活動をされている、渡辺源四郎商店の最新公演「背中から40分」。作・演出を手がけられるのは畑澤聖悟さんです。前回公演「夜の行進」を拝見して以来2回目なのですが、前回公演がとても良かったので期待して観に行きました。その結果・・・予想通りの作品に出会えました。

《簡易なあらすじ》
舞台は地方の海沿いに佇むホテルの一室。深夜にチェックインした中年男(山内健司)は、後から来る連れを待っている模様。深夜にも拘らず無理矢理にルームサービスやマッサージを頼むことに。そしてようやくマッサージ師(森内美由紀)が到着し、男はマッサージを受け始めることになった。ちゃくちゃくと進行していくマッサージ。しかし会話などを交わしていくうちに、中年男もマッサージ師も尋常じゃないワケがあるようで・・・。
いやぁ・・・とっても良かったです。いわゆる“静かな劇”に分類されるであろう、淡々と進行されていく会話劇に仕上がっていました。ある地方にたたずむホテルの一室を舞台に、宿泊客とマッサージ師のワケありな境遇が徐々に明かされていきます。ドキドキしながら舞台を観続けた1時間35分弱でした。そして舞台美術も照明なども品があって、とても印象に残るスタッフワークだったと思います。ぜひぜひ大人にオススメしたい、笑いと涙がつまった一作でした。とわ言うものの、高校生以下は1,000円で観られるんですよね。すごいすごい、めちゃくちゃお得!!ぜひぜひ若い方も劇場へ足をお運びくださいな!お見逃しなく。ちなみに東京公演は10月4日(水)までだそうです。その後は旅公演もなさるそうですよ〜。
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劇団のウェッブサイトを見てみると、“『背中から四十分』は、平成の時代に生まれた新しい「心中劇」です。”との記載がされていました。なるほど、なるほど。これは“心中劇”なんですね。活字だけだと暗い印象を持たれるかも知れませんが、そんなことは全くありませんでした。中年男とマッサージ師には深いワケがあり、もはやどん底のような境遇に立たされています。そして二人は死を意識していくのでした。そんな時には酷に現実を鋭くあぶりだすものの、舞台全体から不思議と優しくて暖かい心の触れ合いが感じられます。宿泊客とマッサージ師の会話が丁寧に綴られました。
舞台美術(杉山至)と照明(葛西大志)が良かったと思いました。舞台奥には濃い茶色というか銅色のような壁が聳えています。壁の前にはベットやテーブルなどが置かれており、窓やドアなどはフレームだけで模られていました。なので具象と抽象があわさったような、落ち着いた空間に仕上がっているのです。照明も比較的にシンプルですが、どこか品とセンスがあったように感じました。
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