作:ウディ・アレン 訳:鈴木小百合 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:岡田義徳、高橋一生、伊藤正之、広岡由里子、町田マリー、渡辺いっけい 前売り:5,500円 当日:5,800円
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美術:磯沼陽子 舞台監督:幸光順平 照明:岩品武顕 音響:藤田赤目 衣裳、宣伝衣裳:山本有子(ミシン・ロックス) 衣裳助手:松本夏記(ミシンロックス) 演出助手:相田剛志 演出部:望月有希、村上勇作 ヘアメイク、宣伝ヘアメイク:近藤ゆみえ マジック指導:ヒロサカイ 宣伝美術:坂本志保 宣伝写真:三浦憲治 映像:上田大樹 大道具:C-COM 特殊効果:(株)特効 ダンス振付:長田奈麻 主催:(株)森崎事務所M&Oplays ※東京公演後に全国ツアーあり
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2006年9月28日(木)〜10月9日(月)/本多劇場/http://www.morisk.com/
“オリガト・プラスティコ”とはナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下KERA)と、女優・広岡由里子さんの演劇ユニットです。今回は映画監督として有名なウディ・アレンさんが書かれた戯曲「THE FLOATING LIGHT BULB(漂う電球)」を、KERAさんが演出される公演でした。

《あらすじ−WEB「森崎事務所」より引用しました−》
1945年のブルックリン。内気でさえない少年・ポールは、自宅アパートの一室に閉じこもって手品の練習をしている。そこはポール一家が暮らしているアパート……貧しさのために絶望と怠惰の空気が漂っている。母親と父親は喧嘩ばかり。弟は不良で、父親には若い愛人がいる。母親は言う。「ポール、あなたは天才なのよ」。この暮らしを何とか脱出したい彼女は、かつてIQテストで高得点を取ったポールに明日の希望を賭けている。ある日、母親は知人のつてで、芸能界の大物エージェント・ジェリーと知り合いになる。チャンス到来。彼女はジェリーを自宅に招いて、ポールの手品を見てもらい、彼を芸能界にデビューさせることを計画する。拒否するポール。そしてその日、ジェリーは一家が住むアパートにやって来た。
僕はまだウディ・アレンの映画や作品に触れたものがないものですから(なかなか観る機会がなくて)、どんな作品に出会えるのか楽しみに劇場へ向かいました。それから観劇前よりテネシー・ウィリアムズの代表作である、「ガラスの動物園」に似ているという噂は聞いていました。観てみましたが、確かに似ている!!全体的なストーリーの雰囲気や、特に登場人物の設定が似ているでしょうか。まさに内容はウディ・アレン版の、「ガラスの動物園」と思っていただければ良いと思います。
しかし全体的に予定調和な雰囲気が流れていた場面もあったため、少しだけ退屈だと思ってしまったのですが、特に後半からは物語に深みが増していったので面白くなっていきました。役者さんも知名度だけではなくて上手で達者な方が揃っていましたね。ということで僕は最後まで興味深く、そしてじっくりと作品を楽しむことが出来ました。上演時間は10分間の休憩を含める、2時間30分弱という少々の長丁場です。ちなみにロビーでは戯曲本が発売されてましたね。実際に読んでみたい!売られていたパンフレット(確か900円)も可愛かったです。金欠で買えなかったけど(涙)。
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母親は息子のことを思うあまり、自体は悪化していくばかり。二幕になってからは母親にロマンスが訪れたり、ドラマとしても充実度が増したように思います。決して最後もハッピーエンドで終わることはなく、さりげない余韻を残して終幕します。あぁ・・・、なんとも歯がゆいですね。寂しいし悲しいし・・・やるせない思いに浸りました。でもこういう感覚は悪い意味ではぜんぜんないのです。むしろ良い意味での余韻が残りました。ケラさん独特の乾いた笑いが生まれていたのも楽しいです。
舞台美術(磯沼陽子)はアパートをリアリティ豊かに、時に抽象的に創りこんでいました。アパートの窓から漏れる光が美しいし、センスがカッコよかったです。そして上演中には実際に手品が披露される場面が何箇所かありました。行うのはポール役の岡田義徳さん。凄いですよね、手品って面白いです。特にオープニングとエンディングでタイトルどおり“漂う電球”を見せて頂けたのは嬉しかった。大きく丸い電球を中に浮遊したまま、いとも自由自在に操るのです。それはキレイでしたよ。
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