出演:片岡正二郎、大倉マヤ、菊川朝子(Hula-Hooper)、荻原もみぢ(劇団上田)、平原テツ(reset-N)、野口雄介(神様プロデュース)、盛隆二(イキウメ)、大森智治、瀧川英次
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作:前川知大(イキウメ) 演出:瀧川英次 音楽:くものすカルテット 舞台監督:吉田慎一(Y's facory) 美術:土峡研一 照明:松本大介(enjin-light) 照明オペレーター:山崎佳代 音響:荒木まや 音響オペレーター:前田規 前売:2500円 当日:2800円 トリオ・リピーター割引あり
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2006年10月3日(火)〜9日(月)/下北沢OFFOFFシアター/http://stars.moon.st/
瀧川英次さんと大森智治さんの演劇ユニットである、“七里ガ浜オールスターズ”の最新公演を観てまいりました。本公演「双魚(そうぎょ)」では今話題沸騰中の前川知大さん(イキウメ)が脚本を書かれ、役者さんでもあられる瀧川英次さんが演出を手がけられます。楽しみに観に行きました。

《簡易なあらすじ》
現代とは少しズレが生じたような近未来の日本は、2つの人種に分かれてしまっている。一つ目は今では少数になっていて、昼も夜も生活できる普通の人間“クーリオ”。二つ目は夜しか生活できないが、不死ではないものの老いない体を持つ人間“モンド”。この作品の舞台はクーリオ達が住んでいる、長い間の隔離生活から開放された町。クーリオとモンドは交流を始めるのですが・・・。
イキウメの前川知大さんの脚本ということで、ジャンルは本格的なSFに当てはまると思いました。なのに終演後には暖かく優しい気持ちが心に残る、以外にもとってもハートフルな作品だったんです。上演時間は1時間35分弱というスマートな時間の中に、いろんなドラマが盛り込まれていました。ということで、とっても面白かったです!!OFFOFFシアターは“各ステージ60席限定”と書かれるほどの小さな劇場。それに加えて2,500円という手の届きやすい値段の公演でしたが、こんな上質なお芝居が見れたことに幸せを感じてしまいました。最近僕が観た小劇場作品のなかでも、特に見応えのあるエンターテイメント性に富んだ作品だったように思います。また七里ガ浜オールスターズの公演は観たいですね。
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劇場に入ると中央にステージが設置されており、客席が二方向から舞台を挟む形になっていました。非常に小さな空間で、自然と一体感が生まれていましたね。それに二つの世界(又は人種)をテーマにしたお芝居ですから、それらを暗示しているかのようにも受け取れると思いました。非常に抽象的でシンプルな美術なのですが、照明などが加わることにより、いろんな場所に変化するのにはワクワクしましたね。“くものすカルテット”による音楽も効果的に使用されていて印象的でした。
開演前には出演者総出演で次回公演の予告編を上演していて、本編が始まる前から観客を楽しませることに成功していました。完成度が高く、ダンスが面白かったです。そしてこの公演には“日替わりゲスト”の方が出演され、非常に重要な役柄として登場されます。僕が観た日は8日(日)でしたので、星耕介(Oi-SCALE)さんの日でした。いやぁ・・・すごく気持ち悪くて、すごく怖い演技だったと思います。これ、もちろん悪口ではなく褒め言葉ですから!これは他の日も観たいですね。
クーリオとモンドという人種の壁を飛び越えた、愛情や友情に感動を覚えました。本格SFながらも暖かい人間ドラマが展開されて、とても心温まる作品だったように思います。笑いどころも泣きどころもしっかりと点在していて、とても充実した娯楽作品に仕上がっているのではないでしょうか。僕も笑ったり泣いたり楽しく観劇していたのですが、根源にあるのは深いテーマだったりするんですよね。演出面でも面白かったり興味深かったりする点が多くて、最後まで目が離せませんでした。
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