作・演出:本谷有希子 出演:松永玲子(ナイロン100℃)、つぐみ、佐藤真弓(猫のホテル)、吉本菜穂子、反田孝幸(文学座) 前売券:3,800円 当日券:4,000円 全席指定席
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舞台監督:宇野圭一、川上大二郎 舞台美術:中根聡子 照明:中山仁(ライトスタッフ) 音響:秋山多恵子 音響操作:藤森直樹(サウンドバスターズ) 衣裳:山本有子(ミシンロックス) 衣裳製作:上原泰子 演出部:スズキサオリ、秦真祐子、長谷川ちえ 小道具製作:堀越春美 演出助手:福本朝子 大道具製作:C-COM舞台装置 小道具:高津映画装飾株式会社 宣伝美術:佐々木暁 イラスト:瀧波ユカリ 宣伝写真:引地信彦 宣伝衣裳協力:NIBROLL About Street WEB担当:関谷耕一 制作助手:嶋口春香 制作協力:(有)ヴィレッヂ 制作:寺本真美 企画・製作:劇団、本谷有希子 主催:社団法人日本劇団協議会・創作劇奨励公演 全11ステージ
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2006年10月12日(木)〜19日(木)/青山円形劇場/http://www.motoyayukiko.com/
作・演出を本谷有希子さんが手がけられる、その名も“劇団、本谷有希子”の最新作を観てまいりました。本谷さんは演劇界でも文学界でも注目されていて、小説の映画化が決定したりしています。最も旬の演劇人といっても過言ではありません。もちろん本公演の前売券は完売しています。

《あらすじ−WEB「劇団、本谷有希子」より引用しました−》
放課後の職員室。教師達が談笑しているところへ一人の保護者(佐藤真弓)がやってくる。その保護者の息子は数週間前に自殺未遂をはかり今も意識不明の生徒で、母親はそれを担任の責任だと言い張り、こうして毎日学校に乗り込んでくるのだった。「息子が書いた相談の手紙を隠蔽したはず」とつめ寄られ、本当に知らないと泣き出してしまう担任(つぐみ)をかばうもう一人の教師(松永玲子)だったが、実は人格者と評判の彼女こそ、誰にも知られてはならない秘密を隠しているのだった……。裏を持つ人間がどんどんと状況に遭難していくさまを描くシリアスコメディ。
本谷さんの新作なので期待に胸膨らましていましたが・・・、予想通りの作品に出会うことができたようです。僕は結構好みの作品だったので、最後まで面白く拝見することが出来ました。登場人物は5人だけの密度の濃い空間の中で、人間の邪悪な闇がふつふつと浮かび上がってきます。心理描写も非常に細かく綴られている脚本で、その上効果的な演出も随所で光っていました。そんな人間の醜態が可笑しく滑稽に描かれますので、客席からはよく笑いが零れ落ちます。まさにこれこそ“シリアス・コメディ”。役者さんもお上手な方が揃っているので、安心して舞台を観続けられました。
上演時間は2時間10分弱と言ったところでしょうか。思いのほかあっという間に時間は流れ、丁度良い上演時間だったように思います。さて話は変わって、僕は当日券で観劇しました。ちょっと状況を書いておきますね。観劇した回は土曜日のソワレです。受付開始の1時間前に到着すると、僕は8人目で、発売開始の時点では大勢の方が並んでいました。席は20席前後出ていたようです。
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この作品の主人公とも言うべき里見(松永玲子)は、数々の悪事をはたらいたうえ、その悪事を隠そうと必死になります。どんどん発生する負の連鎖の数々が、滑稽に笑いを交えて描かれました。そしてついには里美以外の4人さえも、自分達の感情を赤裸々に打ち明けざる終えなくなります。人間が誰しも持っているであろう闇の部分が浮かび上がりました。観ていてとても痛々しかったのですが、こういう状況下におかれた人間達の姿は、どこか可笑しく面白かったようにも思います。
この作品の舞台となるのは中学校の職員室。青山円形劇場での公演でしたが、通常の劇場と同じくほぼプロセニアム形式を採用していました。ステージは四角形になっていて、斜めに張り出しています。壁にはヒビが入ったりしていて、どこか陰湿な雰囲気を醸し出していました。照明や音響とのコンビネーションも非常に効果的に舞台を盛り上げており、僕は特にオープニングとエンディングの演出がツボでした。本谷さんは演出家としての才能もおありなんですね。さすがだと思います。
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