脚本・演出:福原充則 出演:植田裕一(蜜)、碓井清喜、オマンキー・ジェット・シティー(ゴキブリコンビナート)、野間口徹(親族代表)、三浦竜一、三土幸敏(くねくねし)、吉見匡雄、横島裕(もざいく人間)、高橋美貴(あなざーわーくす) 9/9(土)前売開始 5日間の公演で全7ステージ
---------------------------------------------
照明:中村嘉宏(atSound) 照明:河上賢一 舞台監督:中西隆雄 舞台美術:岩田暁、笹野茂之 宣伝美術:岡屋出海 写真撮影:齋藤ジン 演出助手:永渕倫、迫田環 制作:三村里奈(MRco.) 企画・製作:ピチチ5 全席自由(日時指定・整理番号付)/前売¥2,500/当日¥2,800
---------------------------------------------
10月12日〈木〉〜10月16日〈月〉/駅前劇場/http://www.ne.jp/asahi/de/do/pichi.html
福原充則さんが作・演出を手がけられている、ピチチ5の最新公演を観てまいりました。今回は駅前劇場での公演ということで、下北沢に初進出だそうです。今回は大人割引(すごく個性的ですよね)と学生割引があって、僕は学生割引(2,000円)を使用して観劇できました。ありがたい。

描かれるのはフリーターやサラリーマンなどの、現代社会で生きる男達による生々しい生態です。登場してくるのは凄くみじめだし情けない、だけどどこか憎めない人たちばかり。そんな人たちの姿をたくさんの笑いを交えて描き、残像さえ残ってしまう強烈な演出も多々行われました。最初は下ネタの多さにビビッてしまったものの(笑)、徐々に爆笑したり苦笑したりの繰り返しでした。ようするに笑いが絶えなかったってことですね。客席もすごく暖かかった気がします。そして最後には胸が高揚するような思いにかられて、充実した気分で劇場を後に出来たのでした。全体の構成としては全5話のコントオムニバスになっており、上演時間は1時間30分弱といったところでしょうか。
全五話のコントオムニバスということで、あらすじを少しだけ紹介します。よしこちゃんに愛の告白をする牧村くんの姿を描いた、第一話「oh!よしこ」から幕開けしました。そして風俗店に行こうとする会社員を描いた、第二話「隻腕くん」。第三話は告別式に行こうとしている男子学生が主役の、「魚の生徒」。格安の牛丼屋を舞台にした、第四話「牛丼太郎高円寺店」。そして第五話は、第一話“oh!よしこ”と同じ設定で繰り広げる「世界をもっと複雑に」。どれも個性的なお話ばかりで印象的。
★下記のレポートには、ネタばれが含まれております。どうぞご注意ください。
第二話「隻腕くん」では下ネタが満載で驚きと戸惑いを覚えたものの、反射的に笑ってしまっている自分がいました(汗)。風俗店に行くか行かないかで揉めるサラリーマン達の姿が、あまりにも情けなくて切なすぎて印象に残りましたね。第三話「魚の生徒」は、ピチチ5的に創られた学園ものとして楽しめました。全五話すべてにもちろん笑いどころがあり、その上ドラマ性も高い作品が多かったです。ですから観劇後の充実度が高いのかもしれませんね。コントというよりもコメディかも・・・。
第四話と第五話は荒唐無稽な大仕掛けが登場して、脳裏にしっかりと焼きつきました。まず第四話「牛丼太郎高円寺店」では、なんと劇中に舞台の壁を突き破って実物大の乗用車が突っ込んできました。これはスゴイ!驚きと可笑しさで爆笑しました。そして全体を締めくくる第五話、「世界をもっと複雑に」で登場した仕掛けは“自転車”!なんと人が乗ったままの自転車を天井から吊り上げて、まるで飛んでいるように見せるのです。最後に相応しい力強さと強烈さのある演出でした。
★上記のレポートには、ネタばれが含まれております。どうぞご注意ください。