出演:名取幸政、佐藤祐四、横堀悦夫、山賀教弘、山崎秀樹、高義治、豊田茂、藤夏子、五味多恵子、野々村のん、小暮智美、尾身美詞 チケット:5,000円〜2500円まで、各種割引あり
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作:水上勉 演出:黒岩亮 装置:島次郎 照明:中川隆一 音楽:和田薫 音響:井上正弘 振付:菅尾なぎさ 衣裳:三大寺志保美 舞台監督:今村智宏 製作:水谷内助義 製作:紫雲幸一
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2006年10月14日(土)〜10月22日(日)/下北沢本多劇場/http://www.seinenza.com/
水上勉さんの名作として知られている「ブンナよ、木からおりてこい」。青年座の代表作で1978年から演出やキャストを変えて、繰り返し繰り返し上演され続け、今回で19組目とのことです。いやぁスゴイですよね。とっても気になっていたんですが、お勧めもいただいたので観に行ってきました。

《あらすじ−WEB「劇団青年座」より引用させていただきました−》
−ブンナ、まっていたよ!−1978年の初演から1123回、水上戯曲不朽の名作が青年座の舞台に帰ってきます。トノサマ蛙の子ブンナは、ある日、新しい世界を目指して椎の木のてっぺんに登ります。しかし、天国だと思っていたそこは、こわい鳶(とんび)のえさ蔵だったのです。弱肉強食の自然界で壮絶な「生きるための戦い」を繰り広げる小動物たち。新作「ブンナよ、木からおりてこい」が 今秋 下北沢から世界へ飛翔します。
いやぁ・・・・・素晴らしい戯曲でした。なんだか僕にとって命の大切さとかを訴える作品って、ちょっと説教臭かったり、あたりまえのことだけになかなか見辛いものがありました。しかしこの作品はまったく違いました。ブンナたちが繰り広げる小動物たちの弱肉強食のバトルを通して、命の連鎖というか繋がり続ける生命について考えさせられたのです。しかもそれが極めてストレートに、そして身にしみこむように。もう僕は涙なしでは観られなくて、途中からはハンカチ片手に観ることになりました。名作と呼ばれて今もなお愛され続けている作品であることが、よくよく分かりました。もちろん大人の方から、小さな子まで(実際にちびっ子が観に来てた)が楽しめるであろう傑作だと思います。
ただ・・・演出については残念ながら、僕の好みではありませんでした。役者さんの演技についても少し気にかかる部分があり・・・。なんだか全体的に暗くて深刻なイメージなんですよね。そして具象性は少なく、抽象的な演出に仕上がっていると思いました。それが悪いというわけではないのですが、あまりセンスや魅せられた部分が少なかったというのが正直なところでしょうか。きっとこれからも上演され続けていくであろう作品ですから、また違ったバージョンが上演されるときは、ぜひまた観に行ってみよう!!と思いました。またいつか青年座で上演される日が来るといいですね。
★下記のレポートには、ネタばれが含まれております。どうぞご注意ください。
舞台には非常にシンプルで抽象的な空間が広がっていました。舞台の中央には大きな歪んだ円盤型の八百屋舞台が設置してあり、それが椎の木のてっぺんを表しています。島次郎さんっぽい美術だな〜、と思っていたら、ホントに島さんの美術でした(笑)。衣装(三大寺志保美)は基本的にほぼ統一されているものの、役柄に合わせて色々な装飾がされていて効果的な仕上がりです。あとは出演者総出で踊る群舞(菅尾なぎさ)があり、それにより小動物たちを表現していました。
主に椎の木のてっぺんを舞台に展開していく、休憩を含む2時間15分のお芝居でした。登場してくるのは蛙・鼠・雀・雀などの小動物たち。そんな鳶のえさ蔵で極限状態におかれた小動物たちが、壮絶な弱肉強食のやりとりを繰り広げます。まさに食物連鎖の様子が描かれるわけですが、人間ももちろん関係ないとは言えません。きっと人間も“生きている”のではなく“生かされている”のではないでしょうか。最後はハッピーエンドでは終わるかと思いきや、椎の木を下りたブンナのもとへ鳶が飛んで(襲って)くるというもの。力強く立ちはだかるブンナの姿がとても印象に残りました。
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