「東京ミルクホール『レッツゴーギャング−私が生きる為に必要なもの−』」
【出演】哀原友則、北村直也、コースケ・ハラスメント、さのたかまさ、J.K.Goodman、浜本ゆたか、本橋内閣、ヤギー蟇油、柳生タカシ、吉田十弾(五十音順) 前売3,000円 当日3,500円
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【作・演出】佐野崇匡【舞台監督】赤坂有紀子【照明】贅川明洋【音響】眞澤則子、別所ちふゆ(S/SYSTEM)【日舞振付】橘左梗【洋舞振付】NORIMITSU【ヘアメイク】山本由美子【殺陣】大山テリーマン【舞監助手】早瀬あおい【小道具協力】千田剛士【写真撮影】辺見真也【宣伝美術・劇中画】平凡パイン【前説】金内隆司【制作】遠藤理子(P/SYSTEM)、東京ミルクホール
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2006年11月1日(水)〜5日(日)/恵比寿・エコー劇場/http://www.tokyomilkhall.com/
佐野崇匡さんが作・演出を手がけていらっしゃる、男優のみの劇団「東京ミルクホール」。2004年には“若手演出家コンクール”を受賞されたり、今注目されつつある劇団だと思います。今回はそんな最新公演で、僕が拝見するのは3回目です。会場は満員御礼の様子で、熱気がありました。

《作品紹介−WEB「東京ミルクホール」より引用させていただきました−》
銀行にゆけば金がある。鳴々、何故それに気付かなかったのだろう。私が生きる為に必要なものの為には金が要る為、銃を取ることにしました。さぁ、みんな、レッツゴー・ギャング!!黎明の昭和、帝都〜東京。若者の理想は国家との対決を必然のものとしていく。一虚一盈の時代・・・世を憂い、声を信じ、その迸る生命が照らす道程を、真っ直ぐに走り抜いた若者たちの夢の顛末は如何に!?劇団東京ミルクホールがお送りする、ハラハラ! ドキドキ! 目眩くキック! パンチ! チョップ! の、ハードボイルド青春群像ゲイリー・キャバレスク・ヒストリアの決定版。乞う御期待 !!
「東京ミルクホール」は“ゲイリー・キャバレスク・ヒストリア”という、一つのジャンルを築いていると思います。まずは男優さんのみで構成されている劇団ですので、もちろん性別の壁を越えて様々な役柄を、男優さんが演じられていくのです。いつも題材とされているのは日本の近代史で、それをあくまでもコメディタッチに描いていきます。そして作品の中にはアクションやダンス、殺陣や歌謡ショーまでも交えたエンターテイメント性に富んだ作品創りなのが魅力的です。チラシなどで謳っている「チープ&ゴージャス」、「華やかでキャバレー的な大歴史絵巻」という謳い文句の数々はとても頷けるものがありました。
さてさて今回の公演もパワフルなステージングに圧倒されまくりで、次から次へと繰り出されてくるネタの数々にノックダウンしてしまいました。もうホントに満腹状態です。13時開演で劇場を後にしたのが15時30分でしたから・・・、しめて体感時間は2時間30分と言ったところでしょうか。ちょっとこれは長すぎのような気がしましたので、これをせめて2時間以内に収めて欲しいですね。ということで観終わった直後は疲労感に襲われましたが、とても愉快で楽しい観劇体験になりました。あまり難しいことは考えず、ただただ笑ったり驚いたり、率直に気楽に観ていられた作品でしたね。
★下記のレポートには、ネタばれが含まれております。どうぞご注意ください。
お芝居の内容としては“基礎革命概念普及委員会”という革命組織を舞台に、その組織を繁栄させようと頑張る委員、そしてその組織を潰そうとする人々・・・。さまざまな思いが交錯する物語を、基本はコメディタッチで、でも時にドラマティックに描いていました。そして劇中では1932年に起こったデパート“白木屋”の大火災が大きく関係しており(詳しくは
コチラ)、その大火災とサブタイトルである「私が生きる為に必要なもの」が非常に濃く繋がっていたのが、とても印象に残りました。
今回も観客参加型と言っても過言ではないほど、“客いじり”がふんだんに盛り込まれたステージングでした。観客をスタンディングさせるのはもちろんのこと、半数近くの観客を舞台に上げてしまったり・・・。僕は最後列だったのでいじられずに済んだのですが、これは運が良かったのかな?悪かったのかな?そして恒例の日舞や歌謡ショーなども充実していて、素直にいろいろと楽しませてもらいました。個性豊かな役者さん達の競演も面白くて、最後まで飽きることはありませんでした。
男優さんだからこそ作り出せる舞台空間、そして何と言っても若いからこそできるお芝居だと思いました。おじさんになったらこんなお芝居できないと思うんですよね(笑)。だから今は若いからこそできる部分をどんどん極めて、なおかつ演劇的なテクニックの部分も磨いたら、更に面白くなるんじゃないでしょうか。個人的に若さだけで押し通すのは不満なのです。ですからこの劇団がこれからどんな風に成長や進化を遂げていくのか、観客としてはその部分も注目して観て行きたいですね。
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