出演:堤真一、常盤貴子、秋山菜津子、毬谷友子、高橋洋、月川悠貴、岡田正、塚本幸男、新橋耐子、沢竜二、品川徹、段田安則 S:¥9,000 A:¥7,500 コクーンシート:¥5,000
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作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄 美術:中越司 照明:原田保 衣裳:小峰リリー 音響:井上正弘 ヘアメイク:佐藤裕子 振付:広崎うらん ファイト・コレオグラファー:國井正廣 所作指導:花柳錦之輔 演出助手:井上尊晶 舞台監督:濱野貴彦 ※未就学のお子様はご入場いただけません。
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2006年11月4日(土)〜11月29日(水)/シアターコクーン/http://www.bunkamura.co.jp/
1,984年に初演された清水邦夫さんの戯曲「タンゴ・冬の終わりに」を、蜷川幸雄さんが演出される話題の公演を観に行ってきました。すごい豪華キャストですし、期待が高まります。僕は今回も3,500円とお安めの立ち見券をゲットして挑んだのですが・・・、やっぱり立ち見は辛いっす!!

《あらすじ−WEB「Bunkamura」より引用し、一部付け加えました−》
日本海に面した町の古びた映画館。清村盛(堤真一)は有名な俳優だったが、3年前に突然引退して、妻ぎん(秋山菜津子)とともに生まれ故郷の弟(高橋洋)が経営する映画館でひっそりと暮らしている。そこへ、昔の俳優仲間であった名和水尾(常盤貴子)と彼女の夫、連(段田安則)がやってくる。かつて盛と水尾は激しい恋に燃えていた。訪れた水尾が見たのは、すっかり狂気にとりつかれてしまった男の姿だった…。
戯曲はやはり名作と言われるのに相応しいものだと分かりました。古びた映画館の客席を舞台にした、殺気に取り付かれた男を軸にした人間模様が展開されていきます。美しければ美しいほど残酷な、切なく深い悲恋物語でした。蜷川さんの演出はいつもながらに大胆で、ビジュアル的にも豪華で仕掛けも満載でした。そして役者さんも達者で上手な方が揃っていたので、安心して拝見することが出来ました。それに加えて演劇だからこそ味わえる表現や演出も、劇中ふんだんに盛り込まれています。ちなみに上演時間は15分間の休憩を含める、3時間弱という長丁場でした。見応えは非常にあったと思います。
“良いな”と思えたり、“おぉ!”と感動したりするシーンは存在しているものの、でも僕は終始退屈してしまって・・・。非常に残念なのですが、惹き込まれるまで至らなかったのが正直なところでしょうか。これは個人的な好みの問題なのですが、僕はあまり蜷川さんの演出が好みではなくて・・・。それに今回は立ち見で集中力に欠けやすかったのかもしれません。ちなみに僕が拝見した回は立ち見も満員の大入りな客席でしたし、カーテンコールも何度も行われていて好評のようでした。
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今作の舞台となるのは寂れた映画館でしたので、非常に具象性の高いセットになっていました。全体的に灰色で壊れ寂れた映画館の階段客席が、コクーンの舞台上に現れていました。ほとんどがこの映画館のセットで展開しますが、セットはそのままに、回想シーンなどが挿入されたりもします。音楽はパッヘルベルが作曲した“カノン”や、戸川純さんの“蛹化の女”が何度も流れました。これは少々あざとく感じてしまい、せっかくの音楽が効果的に使われているとは思えませんでした。
そしてさすが蜷川さんの舞台ですね。演出は非常にスケールが大きいですし、視覚的なビジュアルに凝っています。今作ではオープニングとエンディングに、映画館の“幻の観客役”の役者さんが約90人も登場しました。感情いっぱいに演技をする役者さんは圧倒の一言。そしてラストシーンでは映画館の壁がガラガラと崩れて、満開の桜吹雪が舞台いっぱいに散りばめられます。しかしこれもまた効果的とは思えなかったのですが、僕は率直に大きな仕掛けに圧倒されて楽しみました。
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