「山の手事情社・YAMANOTE TRIP『ファウスト−悲劇 第一部−』」
出演:山本芳郎、鴫島隆文(声)、山田宏平、浦弘毅、高橋智子、倉品淳子、岩淵吉能、大久保美智子(声) 前売り4,200円・当日4,800円/若割(1演目)前売り3,000円/セット券などあり
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原作:ゲーテ 構成・演出:安田雅弘 照明・舞台美術:関口裕二(balance,inc.) 音響:斎見浩平 舞台監督:本弘 衣装:渡邊昌子 ヘアーメイク:尚照矢 宣伝美術:福島治 演出助手:小笠原くみこ 制作:福冨はつみ、内山亜矢子 製作:劇団山の手事情社、有限会社アップタウンプロダクション、UPTOWN Production Ltd. 「青い鳥」「ファウスト〜悲劇 第一部〜」「王女イヴォナ」
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11月23日(木)〜12月3日(日)/東京芸術劇場小ホール1/http://www.yamanote-j.org/
安田雅弘さんが構成・演出を手がけられる、劇団「山の手事情社」の最新公演。今回はお馴染みになりつつある、3作品を連続して公演する企画です。上演されるのは「青い鳥」「ファウスト−悲劇 第一部−」「王女イヴォナ」。3作品観たい!というのが心の叫びですが、僕は「ファウスト」のみ。

《作品紹介−WEB「山の手事情社」より引用しました−》
人間が地上で味わうものの象徴として、ゲーテがこの作品で選んだものは「恋愛」でした。しかしただの「恋愛」ではありません。人生に絶望し、自殺寸前の老学者を三十歳も若返らせ、しかも悪魔をお供にすることで、ありがちな「恋愛物語」が人類の悲劇にまで高められたのです。《四畳半》の新たな挑戦にご期待ください。
ゲーテが60年かけて執筆したと言われる、大長編の文学作品「ファウスト」。かなり有名でタイトルなどは知っていましたが、ちゃんと作品自体に触れるのはこれが初めてです。簡易に内容を言うと、悪魔のメフィストフェレス(浦弘毅)に魂を売った老学者・ファウスト(山本芳郎)のお話でした。どうやら今作ではそんな長い長い作品の中から“恋愛”というキーワードだけをフューチャーし、ファウストと若い娘・グレートヒェン(高橋智子)とのお話が描かれます。だから“悲劇 第一部”なんですよね。上演時間はコンパクトに1時間30分弱に収まっていて、観やすい作品に仕上がっていました。
独白などの演技が多用されていて、比較的にみて淡々と進行していく作品でした。登場人物も6人という少なさでしたし、消極的な動きが目立ちました。だから残念ながら退屈してしまう場面が多かったのが印象的です。なんだか山の手事情社ならでわのユーモアやアイディアなど、そういったものが極端に少なかったようにも思います。僕が求めていたものとは違っていたようですね。こういう作品だと割り切ってしまえば良いのかも知れませんが、ちょっと残念な思いで劇場を後にしました。
僕にとって山の手事情社は大好きなカンパニーなんですが、どうやら個人的にみて当たり外れがある集団でもあるようです。風邪で寝込んでいたので「青い鳥」に伺えなかったのは非常に残念。噂によると今作とは打って変わって派手で明るい作品だったみたい。ホントに観たかった・・・。今回は重厚的で非常に深い内容だったのが印象的で、全体的に暗かったように思いますね。これから最後の演目となる「王女イヴォナ」の上演もあるのですが、僕はたぶん観にいけそうにないです。
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山の手事情社は“山の手メゾット”と呼ばれる、独特の演技をなさるのが大きな特徴的でしょうか。独創的な動きや台詞の言い方など、簡単には習得出来なさそうですよね。今回も“四畳半”と呼ばれる演技方法をなさっていて、僕は運良く最前列の席だったために、役者さんの身体性の高さなどをかぶりつきで拝見できました。正直なところ作品自体には満足できませんでしたが、役者さんの演技は観れて良かったですね。役者さんの身体性などについて、考えるきっかけになりました。
舞台美術(照明も関口裕二)は全体的な色彩が灰色と黒色になっており、鎖がいくつも舞台頭上から垂らされていたり、どこか冷たい雰囲気を感じさせていました。“クール”と言う言葉が相応しいでしょうか。照明は蛍光灯を使ったピンク色(紫?)の、大胆な色使いをしていたのがカッコよかったです。ちなみに客席に向かって眩しいほどに、照明をあびせるラストシーンが面白いと思いました。今作では出色のアイディアだと感じましたし、こういう印象に残る場面がもっと欲しかったですね。
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