出演:諫山幸治、扇田拓也、大和広樹、松枝耕平、奥瀬 繁(幻の劇団見て見て)、入山宏一(絶対王様)、夏目慎也(東京デスロック)、森下創(イキウメ)、山崎和如(ベターポーヅ)
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作・演出:岡田 望 照明:大迫浩二 音響:(株)サウンドクラフトライブデザイン社 舞台監督:筒井昭善 美術:田中敏恵 WEBデザイン:北野智紀 宣伝美術:潟見 陽 宣伝写真:山本尚明 制作:千田由香子、中尾あや、杉江裕視、前売:2,800円 当日:3,000円 ペアチケット:5,000円
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2006年11月24日(金)〜12月3日(日)/こまばアゴラ劇場/http://www.tokyonice.com/
10年間活動してきた劇団「青島レコード」を解散し、同時に旗揚げされた「東京ナイス」。今回は旗揚げ公演にあたり、今劇団でも変わらず岡田望さんが作・演出を手がけられています。今作は男優9人のみの作品でしたが、山中崇さんが出演されないのが残念。でも楽しみに観に行きました。

《作品紹介−WEB「こまばアゴラ劇場」より引用しました−》
・消えていく炎を見ていたら、たまらなくさびしくなった。さびしくて、泣きたくなった。君のためじゃなく、僕たちのために。
・「まあ、半年なんてすぐ経ちますよ」額とか、小鼻のわきとか、顔中のいたるところに汗をにじませて、いかにも先生は暑そうで、見ていて気の毒になってくる。暑いなら暑いと言えばいいのに。「窓開けましょうか?」「は?」もういい。二回は言わないし。ストーブの上の薬缶から、静かに湯気が立ち上っている。窓の外、空は灰色、風は冷たい。夜には雪が降るって。どたどたどた。足音がして襖が開いた。「仏さん、ここに置くでな」。
日本のどこか地方都市と思われる場所に佇む、日本家屋の居間が舞台になっていました。小さなアゴラ劇場の舞台上には、そんな居間のセットがリアルに作り込まれています。そこで始まったお芝居は、リアルな舞台美術とはかけ離れた不可解な内容に仕上がっていました。まず時代背景は今から20年前にあたる、1986年からスタートします。ゲーム「ドラゴンクエスト」や「スーパーカブ」や「キン肉マン」などなど、古くて僕なんかはピンとこないキーワードが続出してきました(笑)。そんな1986年から今に至るまでを、あくまでも淡々としたテンポで刻みつつ、描いていく作品でした。
分かりやすいとは言えない、むしろ難解な作品だったように思います。青島レコードを観た時も、確か難しい作品だったように記憶しています。さて、観に行く前から賛否両論の意見を聞いていましたが、僕は好みがあったようで最後まで面白く拝見しました。とは言うものの、作品を理解しているかというと、それはまた別の問題ですね。“難しい!”と頭の中で悲鳴をあげながら、最後までよく分からずじまいで終演してしまった(苦笑)。でもそれでも良いと思うんですよね。分からないことが面白いと感じられる作品だったと思うし、自分なりに何か残ればそれで良いのではないでしょうか。
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主人公と言っても過言ではない、キーパソン的な存在となるのが健一(諫山幸治)という人物。どうやら彼はずっと家にいるようで、舞台にはほぼ出ずっぱりの登場人物です。僕はいわゆる引きこもりのような印象を受けました。健一の周りでは友達や謎の人物など、様々な人間が現れては消え、彼らと交流していきます。そこにドラゴンクエストのモチーフも入り混じり、舞台はより一層深いものになりました。時系列も分かりにくく頭を使うものの、それだけ見応えがあったと思いました。
居間に忽然と佇む棺桶、突如として現れた謎の調査員、素性の分からない医師の存在・・・。不可解だったり謎の出来事は無数にありましたね。むむむ・・・きっと何か意味があるのでしょう。そして迎えたラストシーンでは、オープニングとリンクしているのが明かされたため、よく分からずとも面白いと思えました。ほかにも気になるキーワードはたくさん散りばめられていましたので、観客が一人一人自由に感じることができれば、それで良いと感じました。僕もいまだに余韻を楽しんでいます。
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