「NYLON100℃ 29th SESSION『ナイス・エイジ』」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:峯村リエ、大倉孝二、みのすけ、松永玲子、長田奈麻、新谷真弓、安澤千草、廣川三憲、藤田秀世、喜安浩平、大山鎬則、吉増裕士、杉山薫、植木夏十、皆戸麻衣、柚木幹斗、佐藤誓、志賀廣太郎(青年団)、原金太郎、坂田聡、池谷のぶえ、加藤啓(拙者ムニエル)松野有里巳 、立石凉子(演劇集団円) 《NYLON100℃ 29th SESSION》
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舞台監督:福澤諭志+至福団 舞台美術:小松信雄 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN) 音響:水越佳一(モックサウンド) 映像:上田大樹(iNSTANT WiFE) 衣裳:三大寺志保美 ヘアメイク:武井優子 大道具:C-COM舞台装置 小道具:高津映画装飾 演出助手:山田美紀(至福団) 宣伝美術:大久保浩一(Homesize) 宣伝写真:相川博昭 宣伝ヘアメイク:山下まきえ、山本絵里子 舞台写真:引地信彦 票券・広報:土井さや佳 制作助手:市川美紀、寺地友子 制作:花澤理恵 前売りチケット:S席:6,200円 A席:4,200円(全席指定) 前売開始:10月28日(土)
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12月9日(土)〜24日(日)/世田谷パブリックシアター/http://www.sillywalk.com/nylon/
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが作・演出を手がけている「NYLON100℃」。今回は2000年に上演されて好評を博した、「ナイス・エイジ」の再演公演です。僕は初演のビデオを所有しており、個人的にお気に入りの作品だったんです。なので今回はいつもに増して期待して観に行きました。

《あらすじ−WEB「イープラス」より引用させていただきました−》
昔は裕福だったが今は没落している廻一家がある日、ボロアパートに引っ越してくる。その日は長女・想子が亡くなった命日。墓参りだけはしようと、アル中の母親・澄江は家族を促すが、ぐうたらな父親・時雄も、長男・時次も次女・春江も無反応。そんな絵に描いたような崩壊家族を、なぜか大家夫婦は怪談話で追い出そうとしている。なぜなら、その家のお風呂は湯加減で行き先が決まるタイムマシン。大家夫妻は、違法な時間旅行を取り締まるタイムパトローラーだったのだ。そんな中、まず時雄が失踪する。タイムスリップした先で出合ったのは17歳の自分。当時、おぼっちゃまだった時雄は、芸人の神田に夢中で金銭的な援助をしていた。廻家の没落はそこに原因があったのだ。やがて、廻家の人々が様々な時代へ飛んで行き……。
個性豊かで達者な方が勢ぞろいしているナイロン100℃メンバー、そして今回は加えて魅力的な客演の役者さんたちが出演されています。これはもう期待が高まってしょうがない!しかし実際はまだ舞台と客席に隔たりがあったように思いました。役者さんや観客とのコミュニケーションが、まだ上手くいっていないように感じたからです。なんだかプロデュース公演にありがちなバラバラ感というか・・・。楽しみにしていただけあって残念。だから終始客席が温まらない感じがしたのは僕だけでしょうか。初演の映像では爆笑だったのになー、とかしみじみ思いながら観てしまいました。
でも脚本は非常によく出来た秀作だと思いますし、演出もとても面白かったと思いました。ある破壊寸前に達した家族の冒険を描く、タイムスリップ・コメディーです。どんどこ色んな時代に飛びますし、だからどんどこ場面も変わります。20世紀へのオマージュとケラさんお得意のギャグがふんだんに盛り込まれ、多くの人が楽しめる娯楽超大作に仕上がっていると思いました。気楽に楽しみながら観れるものの、最後にはしんみりと切ない思いがよぎり・・・。僕が受けた役者さんの印象は回を重ねれば良くなっていくかもしれません。なので個人的にはぜひオススメしたい作品なのでした。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ著
白水社 (2000.9)
通常1-3週間以内に発送します。
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笑いどころはいたるところに点在していますが、泣き所もしっかり用意されていたと思いました。亡くなった姉を助けようと、妹がタイムスリップしていくのが悲しかったです。それに伏線のいたるところにはってあるため、あとあと観ると気づく点がたくさん。最後には廻家とタイムパトローラーのせいで歴史が混乱を極めたため、「プランB」という人々の記憶を消し去る計画が実行されます。それでもラストは笑いが起きましたが、それと同時に切ない思いがよぎりました。上演時間は3時間半(休憩を含める)という長時間でしたが、あっという間で時間を感じさせませんでした。見ごたえ十分!
世田谷パブリックシアターの大きな舞台を占領するかのごとく、ドーンとした存在感で観客を出迎えてくれた舞台美術(小松信雄)。回り舞台や前後や左右にスライドする舞台を巧みに利用し、どんどん場面が展開されていくのには圧倒されました。とてもテンポが良くてスムーズなので、観ていて気持ちが良かったですね。そしてナイロン100℃といえば・・・なんといっても映像(上田大樹)でしょう。今回も非常にカッコよかったですし、面白かったと思いました。特にオープニングではダンスも挿入されていて、とてもカッコいいシーンに仕上がっていましたね。僕はグッと惹き込まれました。
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