「青年団『ソウル市民三部作連続公演《ソウル市民 昭和望郷編》』」
出演:井上三奈子、福士史麻、松井周、荻野友里、山本雅幸、高橋智子、小林智、永井秀樹、森内美由紀、古舘寛治、河村竜也、古屋隆太、金旻緒、工藤倫子、鈴木智香子、長野海、渡辺香奈、山口ゆかり、大竹直、山本裕子、村田牧子、二反田幸平、端田新菜、後藤麻美、堀夏子
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作・演出:平田オリザ 演出助手:井上こころ、深田晃司 舞台美術:杉山至+鴉屋 照:岩城保 音響:藪公美子 衣装:有賀千鶴 衣装製作:菅かな女、すぎうらますみ、藤木智美 宣伝美術:工藤規雄+村上和子、京、太田裕子 宣伝写真:佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト:山口友里 パンフレットデザイン:京 パンフレット写真撮影:青木司 パンフレット対談編集:工藤千夏 翻訳協力:原真理子 制作:松尾洋一郎、西山葉子、林有希子 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/(財)武蔵野文化事業団 「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編」
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2006年12月6日(水)〜12月17日(日)/吉祥寺シアター/http://www.seinendan.org/
平田オリザさんが作・演出を手がける青年団の最新公演です。今回は平田さんの代表作である「ソウル市民」の三部作連続公演です。どの作品から観ても支障はないようですね。僕は結局一作目『ソウル市民』、三作目『ソウル市民 昭和望郷編』(新作)の2作品を拝見することになりました。

《あらすじ−当日配布のパンフレットより一部改良し引用−》
1929年10月24日、ソウル(当時の現地名は京城)。篠崎文房具店にも大衆消費社会の波が押し寄せ、新しい経営感覚が求められていた。この家の長女(井上三奈子)に求婚したアメリカ帰りの新進経営者(古舘寛治)。精神を病んで入退院を繰り返している長男(松井周)。総督府に勤めながらも朝鮮人エリートとして植民地支配への協力に悩む青年(金旻緒)。通り過ぎる謎の若き芸術家集団(山本裕子、村田牧子、二反田幸平、端田新菜)。つかの間の饗宴を楽しむような、一群の若者たちの姿を鋭く描いた、ソウル市民三部作の完結編。
実は体調不良で二作目である「ソウル市民1919」は観れませんでした。ということで、3部作制覇ならず・・・。評判はとても良かったので、きっと面白かったんでしょうね。ホントに自分の弱い体を恨みます〜。それで話を戻しまして、観てまいりました『ソウル市民 昭和望郷編』。平田オリザさんがソウル市民3部作の完結編にして、新作として書き下ろされた作品です。そうして観た結果・・・今回もとっても面白かったです!今回の公演を通して青年団のお芝居の面白さを、より深く触れることが出来た気がしました。青年団のお芝居は好みがハッキリと分かれる可能性がありますが(作風については
コチラをご覧下さい)、絶対に一見の価値があるな!と勝手にまたまた思いました。
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舞台美術(杉山至+鴉屋)は場所設定も同じですので、ほぼ前作(ソウル市民)とは変わっていませんでした。大きな違いは今回に至ってオルガンが、置かれていたことぐらいだと思うのですが。役者さんは若手の方が多く出演されていて、フレッシュで若々しい印象を持ちました。ユーモアも多く散りばめられていて、作りこまれたキャラクターもいろいろ登場してきていましたね。ですからそんな可笑しさが笑いによく繋がっていて、客席からはクスクスと笑い声が起きることもしばしば。でもそれと同時に前作を観た時と同様、平然と差別などが行われる空間に、恐怖を感じたのも事実です。
僕は本当に恥ずかしながら、今回扱われている植民地のことについては無知同然でした。なので当日配布されるパンフレットや作品の内容で、いろいろ知ることがとても大きかったです。主観的にとらわれることなく客観的に事実を捉えたこの作品を見て、まずちゃんと事実を知ることから始めようと思えました。こう思うことが出来ただけでも、この作品に出会えた価値があったと確信しています。「ソウル市民1919」が観れなかったことは残念だったものの、観れてとても良い観劇体験でした。演劇作品としても2時間弱の上演時間を感じさせず、面白く良質な仕上がりだったと思います。
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