出演:杉山文雄、萩原利映、鈴木歩己、中野英樹、藤本喜久子(無名塾)、高橋理恵子(演劇集団円)、泉陽二、鬼頭典子(文学座)、星耕介(Oi-SCALE)、東憲司(劇団桟敷童子)、井出みな子(演劇集団円) 早割:3,800円 前売り:4,000円 当日:4,200円(全席指定/税込)
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作・演出:青木豪 照明:清水利恭 美術:田中敏恵 舞台監督:筒井昭善 効果:青木タクヘイ 音響オペレーター:都築茂一 宣伝美術:高橋歩 宣伝写真:中西隆良 制作:菊池八恵 アドバイザー:嶌津信勝 企画制作・主催:グリング 一般前売り開始日:06年10月23日(月)10:00
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2006年12月20日(水)〜24日(日)/新宿・紀伊国屋ホール/http://www.gring.info/
青木豪さんが作・演出を手がけられる、グリングの最新公演「虹」を観て参りました。グリングは一昨年の暮れに上演された「海賊」で大きな話題をよび、一年後である昨年の暮れに紀伊国屋ホールに進出されました。引っ張りだこになった青木さんの新作ですので、楽しみに観に行きました。

≪作・演出:青木豪さんによる紹介文−WEB「グリング」より引用しました−≫
どこにでもある、どこにもない・・・ そういうモノが作りたくて10年が経った 美味い定食とか、座り心地の良い椅子とか あるいは、この上なく濾過された水のような・・・ 誰もが一度は触れたことがあるのに ひょっとしたら、こんなのは初めてだというような・・・ そんなモノがただ作りたかった 今までにしでかした間違いのために 湧き出ていた泉が枯れる日が来たとしても 10年後にまた水が噴き出 そこに鮮やかな虹がかかる日を多分信じて とりあえず僕は、今日を過ごす
しみじみと笑って泣くことができた、とても真面目で良いお芝居でした。登場人物たちを見つめる暖かくて優しい眼差しを感じながら、実は非常に鋭い視点が光ります。すごく自分たちの日常と地続きしているような自然な感情表現なので、いつしか惹きこまれてじっくりと拝見していました。しかし今までに観た青木作品のレベルが非常に高かったので、比べてしまうと若干物足りなさを感じたのも事実です。それでも最後にはちゃっかり感動して、涙がツーっと頬をつたっていきました。やっぱり青木作品、恐るべしです。今年の観劇収めにはピッタリの作品だったように思いました。
紀伊国屋ホールで5日間の5ステージという公演ですが、前売り券は開幕してすぐに完売していたという人気公演でした。ということで客席はしっかりと埋まっており、観客の熱気を感じるなかなか良い客席でした。有名な演劇関係者の姿も多くみられ、話題の公演だというのを確信します。尚且つしっかりと紀伊国屋ホールの大きな舞台を、物理的にも精神的にも埋めることができていたので、安心して最後まで拝見することが出来ました。上演時間は1時間50分弱だったと思います。
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今作品の舞台となるのは、どこか地方に位置しているカトリックの教会です。その教会の神父や信者たちの姿を、しっかり一つ一つ書き込まれていきながらも、全体を群像的に描いていました。普段自分たちがしているような日常的な会話によって、徐々に物語が紡がれていきます。神父の家族に関わる事件、信者である2組の夫婦の再生と破壊・・・。穏やかな生活に突如姿を表した生と死の存在にゾクッとしながら、HIVに感染した夫と妻との美しい夫婦愛に涙しました。少子化問題やHIVの問題などの、今現在を反映したような作品にも仕上がっており、着眼点に感心します。
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