出演:宮沢りえ、藤原竜也、渡辺えり子、宇梶剛士、橋本じゅん、野田秀樹、三宅弘城、中村まこと、明星真由美、明樂哲典、AKIRA、松村武 座席指定券:¥9,500〜¥5,500
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作・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 照明:小川幾雄 衣裳:ひびのこづえ 選曲・効果:高都幸男 ヘアメイク:河村陽子 舞台監督:瀬崎将孝 ポスター・チラシ使用オイルペイティング:金子國義 プロデューサー:北村明子 提携:Bunkamura(東京) 企画・製作:NODA・MAP
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06年12月5日(火)〜07年1月31日(水)/シアターコクーン/http://www.nodamap.com/
言わずと知れた野田秀樹さんが作・演出を手がける、「NODA・MAP(野田地図)」の豪華キャストが集結しての、最新公演を観て来ました。渋谷のBunkamuraシアターコクーンで去年の12月の初頭に開幕し、今年の1月下旬まで公演が続くほぼ2ヶ月間に及ぶロングラン公演なんですよね。

≪作品紹介−WEB「NODA・MAP」より引用させていただきました−≫
ところは、四角いジャングル、プロレスリング。そのリングの下に棲みついている女。彼女は、未来からやってきたと信じている。そして、不可解なほどに実況中継が上手かった。リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」と思いつめている独りのレスラーがいる。思いつめたあまり、引きこもっている。その二人の出会いが、物語のはじまり。やがて彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。その一方で、引きこもりのレスラーは、「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。そして、物語は遠い遠い未来へと向かっていく。だのに、この話は、決してサイエンスフィクションではありません。未来の話なのにSFではない物語。
さてさて結論から言わせていただくと、僕はすごく感動しました。でも野田さんが作り出す演劇作品としては、若干物足りない気がしましたね。野田さんには今まで色んな心に残る演出効果を見せてもらっているので、いやでも期待が高ぶってしまうのはお客の勝手なのですが。それで今回の作品は、野田さんが発したい主張や意見などのメッセージが、舞台芸術という形を借りて表現されているんだなと思いました。だから僕はすごく貴重な作品に出会えたと感じているのです。僕が雑然と思ったり考えていることが、この作品を観たことによって少し明快になった気がしました。たぶん賛否両論の意見があるかと思いますが、劇場に足を運んでみる価値はきっとあるでしょう。
パンフレットの挨拶文によれば『距離感のない熱狂の中で、繰り広げられる暴力』がテーマだという今作品。個性の強いキャラがいろいろ登場してきますし、特に前半は笑いが散りばめられていて楽しめました。しかし後半へ向かっていくにつれ、笑いやコミカルな場面は終結していきます。気楽に楽しんでいた僕も、あまりのハードな展開に驚いてしまうほど。野田さんお得意の言葉遊びなども影を潜めていますし、コミカルな要素は少ないと思って観に行ったほうが良いかもしれません。上演時間は休憩なしの1時間55分弱で、清清しかったです。でも立ち見の僕は結構辛かった・・・。
いつものようにチケットを取り損ねた僕は、当日券にチャレンジして観る事ができたんです。今回は公演日前日の正午から電話予約、ということで気合を入れて電話をかけまくりました。15分くらいたったところで予約できた整理番号は15番。僕は中2階立ち見で3,500円でしたが、この値段でこの作品はお得かもしれません。そうそうあと、金欠なのにパンフレットも買っちゃいました(勢いで!)。1,000円でした。意外と見応えがあって良かったですよ。同額で戯曲本も発売中でした。
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プロレスは八百長じゃないと信じている、引きこもりのプロレスラー・ノブナガ(藤原竜也)。そんなノブナガを追うテレビクルー(渡辺えり子、野田秀樹、三宅弘城)。リングの下からは未来から来たというコロボックルの、妙に実況中継の上手いタマシイ(宮沢りえ)が現れます。そしていつしか開始された試合でノブナガは、卑怯な技を使って対戦相手に大怪我を負わせます。しかしその試合中継は高視聴率をたたき出した。テレビクルーは更に試合を過激に演出し、いつしかリングの中は戦場と化していく・・・。舞台はマスメディアの問題になったかと思えば、やがてはベトナム戦争にまで飛んでいきます。野田さんのイマジネーションが炸裂し、どんどんと観客を惹きこんでいきました。
舞台美術(堀尾幸男)は比較的シンプルというか、無駄なものを排除したような印象です。舞台中央に設置されたプロレスリングを中心にしたセットで、良くも悪くもどこかチープでちゃちい感じがしました。そして舞台後方に位置する黒壁には、びっしりとした文面が描かれています。そして野田さんの演劇作品にしては若干物足りない気がしたのは、今回については心に残るような場面や演出が少なかったからです。今回“面白い!”と思えたのは「グェッ!」や「ギャー」などの擬音語の数々が文字映像となり、実際に舞台に映写されたことでしょうか。そして少し変形した形をしているプロレスリングが回転をすることにより、さまざまな表情を見せていたのも良かったと思いました。
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