出演:成清正紀、若狭勝也、川本裕之、原扶貴子、佐藤滋、高山奈央子、大枝佳織、野澤爽子、馬場恒行、桑原裕子、椿真由美(青年座)、村上航(猫のホテル)、三谷智子、高島雅羅
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作・演出:桑原裕子 照明:西本彩(青年団) 音響:島貫聡 舞台美術:鈴木健介(青年団) 舞台監督:瀬川有生 選曲:真生 演出助手:田村友佳 衣装:山崎留里子 アンダースタディー:横山真弓 宣伝写真:相川博昭 宣伝美術:川本裕之 制作助手:宮崎由、佐竹香子(InnocentSphere) The othermembers:松田昌樹 横山真二 制作:前川裕作 企画・製作:K.K.T.
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2007年1月19日(金)〜28日(日)/三軒茶屋・シアタートラム/http://kakuta.tv/
桑原裕子さんが作・演出を手がけているKAKUTAの最新公演です。花やしきで野外公演をするなど積極的な活動が話題を呼んでいる劇団で、今回は久々に劇場で上演する2年ぶりの新作公演とのこと。しかも今回はシアタートラムでの若干長い期間での公演。開幕したてに観に行きました。

ある地方の丘の上に立つサンダル工場がこのお芝居の舞台。そこにはさまざまな境遇の人達が働いており、その工場に訳ありの女性2人がやって来るところから物語は始まります。そこでの人間関係をどこか女性らしさを感じる視点で、暖かくも鋭く描いていきました。上演時間は2時間5分弱でしたが、あっという間に時間が経ちましたね。いつものKAKUTAとはちょっと違う雰囲気を感じつつも、確かな完成度と面白さが顕在しています。28日(日)まで三茶のシアタートラムで公演中です。
やっぱりKAKUTAの作品は優しさに溢れていることに感動するのですが、確かに暗い影のある部分を感じることに更なる魅力を感じました。今小劇場で体感できる完成度の高く、質の良い演劇作品だと思います。シアタートラムを使いこなしているのにも舌を巻きましたし、演出や役者さんにも非常に好感が持てました。学生の方は2,500円で観れますし、平日割引があったりと観客にも良心的ですよね。それでなくても是非劇場に足を運んでいただきたい作品でした。
KAKUTAの作品を拝見するのは3回目ですが、印象がいつもと若干違う気がしました。それはなぜか。今まで観た作品は等身大の若者たちを群像的に描く手法だったの対し、今回は等身大とは言えないような上の年齢層までを描き、新たな世界に踏み込んでいると感じたからです。ちゃんと今回は主役というものが存在しているし、いわゆる脇役的な役割を担っている役者さんもいました。もちろん今回はそれはそれとして、十分に楽しめるに値する作品だったことに変わりありません。
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暗転するたびに季節が変わっていき、サンダル工場の四季を描いていく構成でした。亭主に逃げられて住み込みきた女性や、過去に犯罪を犯した者まで様々な人間が働いている工場。物語が進んでいくにつれ、徐々に人物の境遇が明かされていきます。主役をしっかりとすえながらも、周りを群像的に描くのが巧みでした。優しさと暖かさを感じるも、笑いは若干少なめに感じます。役者さんでは主要な役を演じていた、客演の椿真由美さん(青年座)や高島雅羅さんが印象に残りました。
小劇場であるシアタートラムという空間は、天井が高いという難点でもあり利点があるため、上手く活用するのは難しいと思われます。しかし今回の公演では非常に上手く空間を埋めることに成功していました。サンダル工場やその外の様子が、全てあわせると3階建てにまで及んで作り込まれています。照明(西本彩)や効果音(島貫聡)なども巧みに利用することにより、リアリティのある魅力的な空間へと仕上がっていました。抜群のスタッフワークがあってこその舞台なんですね。
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