出演:唐沢寿明、白石加代子、勝村政信、香寿たつき、吉田鋼太郎、瑳川哲朗、原康義、大友龍三郎、手塚秀彰、小田豊、冨岡弘、大川浩樹、小林正寛、高瀬哲朗、高橋礼恵、樋浦勉、鈴木豊、清家栄一、塚本幸男、新川將人、二反田雅澄、福田潔、井面猛志、篠原正志、鍛冶真人、高山春夫、北川勝博、星智也、KAI、田村真、角田明彦、藤沼剛、梶原美樹、泉裕、川崎誠一郎、川崎誠司、原田琢磨、石田佳央、杉浦大介、前橋聖丈(Wキャスト)、桐山和己(Wキャスト)
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演出:蜷川幸雄 原作:W・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 美術:中越司 照明:原田保 衣裳:小峰リリー 音響:井上正弘 演出助手:井上尊晶 舞台監督:白石英輔 テクニカル・コーディネーター:金井勇一郎 主催:財団法人埼玉県芸術文化振興財団 制作:財団法人埼玉県芸術文化振興財団、ホリプロ 企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会、平成18年度文化庁芸術拠点形成事業 一般前売開始:10月14日(土) チケット:9,000円〜2,000円
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2007年1月23日(火)〜2月8日(木)/彩の国さいたま芸術劇場/http://www.saf.or.jp/
彩の国さいたま芸術劇場で蜷川幸雄さんがシェイクスピアを演出される、「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第16弾にあたる作品です。今回の作品は悲劇に分類される「コリオレイナス」の登場となりました。この日本での公演が終了後は、4月にロンドンでの公演も予定されている話題作。

自宅から劇場までの所要時間が2時間以上もかかって、ヘトヘトになりながら与野本町に着きました。さいたまですからね、やっぱり遠かったです。上演時間も長いのでソワレを観ると自宅に帰れない可能性があるので、休日のマチネ公演を観に行きました。開演前はロビーでコンサートなどを行っていたので、早めに行っても楽しめるかも。ちなみに学生券が2,000円と大変お得だと思います。席は2階のバルコニーでしたが、今回は特殊な装置のお陰もあって見やすかったですね。
≪あらすじ−WEB「チケットぴあ」より引用させていただきました−≫
紀元前5世紀のローマ。市民の目の敵にされていた将軍 (のちのコリオレイナス、唐沢寿明)は、敵国との闘いを勝利に導き、英雄と称えられるのもつかの間、自身の愚弄な態度から市民より反逆者として追放される。その後、コリオレイナスは祖国への復讐を胸に宿敵オーフィディアス(勝村政信)と手を結ぶが、実母や家族の嘆願で兵を撤退させ、結果的に祖国ローマを手助けすることに。そしてコリオレイナスは、裏切りを理由にオーフィディアスに殺害されてしまう……。
周りに企てられ、群集に左右され、そして自らもその悲劇の道を進んでいってしまうコリオレイナスのスペクタクル大作でした。見せ場もちゃんとあって、非常に見応えのある作品です。内容のスケールの大きさと同じくらい上演時間が、15分間の休憩を含める3時間30分弱と長かったですね。でもストーリーを頭にいれずに拝見したので、最後までドキドキハラハラ観ることができました。長い上演時間なので退屈するかと思いきや、最後まで集中して拝見できたのは嬉しい誤算でした。
いつもの蜷川さんらしい演出だと思いましたが、今回は仏教など和をイメージさせる要素がふんだんに散りばめられていたのが印象的でした。演出意図はよく分からなかったものの、個人的な推測としては海外公演を意識してのことかな・・・と思いました。美術も非常にインパクトがあって目を惹いていましたね。個人的な見所はコリオレイナスの母親役を演じた、白石加代子さんの圧倒的な存在感でしょうか。感情の変化などを丁寧に、でも強烈に演じられていました。素晴らしいです。
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開演前舞台には幕が下がっており、舞台の様子を窺い知ることは出来ません。客席に照明が当たってドラマチックな音楽ながれ、ゆっくりと幕があがっていくオープニング。すると現れたのは舞台全体を覆うほどの、巨大なマジックミラーでした。鏡の状態になって客席をしっかりと映し出したり、透明に変化したりして劇中効果的に使われます。そしてそのミラーが左右に開いていくと、舞台上部まで高く続く圧巻の階段装置が現れました。シアターコクーンで上演された『幻に心もそぞろ狂おしわれら将門』を彷彿とさせます。平地の演技スペースももちろんありましたが、ほとんどが階段で埋め尽くされているので、役者さんたちは階段で迫真の演技を披露してくださいました。
やはり演出面で印象に残った点で言えば、仏教や日本的な要素を感じた箇所でしょうか。ローマの軍人は和装に近いモノトーンな衣装を着用していましたし、群集はモンゴルなどの原住民のような風貌。そして四天王の像が登場したり、背景画も和や仏教を彷彿とさせる絵柄でした。極めつけはコリオレイナスが亡くなったラストシーンで、お経が大きく流れながら終幕したことでしょう。
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