「日仏国際共同制作/世田谷パブリックシアター『遊*ASOBU』」
振付・演出・出演:ジョセフ・ナジ 出演:ギョーム・ベルトラン、イストヴァン・ビチケイ、ニカノール・デ・エリア、ピーター・ゲムゾ、パナヨッタ・カリマニ、マチルド・ラポストル、セシル・ロワイエ、ナセール・マルタン=グセ、ギョルク・ソコニ、黒田育世[BATIK]、斉藤美音子[イデビアン・クルー]、田村一行[大駱駝艦]、捩子ぴじん[大駱駝艦]、塩谷智司[大駱駝艦]、奥山裕典[大駱駝艦]
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主催:財団法人せたがや文化財団 助成:財団法人地域創造/フランス大使館/フランス政府/キュルチュールフランス(旧AFAA) 協賛:エールフランス航空/キリンビール株式会社/株式会社資生堂 協力:東京急行電鉄/東急ホテルズ/渋谷エクセルホテル東急 企画・製作:世田谷パブリックシアター ≪地方公演あり≫ 長野公演:まつもと市民芸術館で2月8日 滋賀公演:滋賀県立芸術劇場のびわ湖ホールで2月12日 チケット(全席指定):4,800円〜2,400円
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1月26日(金)〜2月3日(土)/世田谷パブリックシアター/http://setagaya-ac.or.jp/asobu/
世界的に高い評価を受けている、ジョセフ・ナジさんが振付・演出を手がけるコンテンポラリーダンス公演。今回は日仏国際共同制作ということで、日本とフランスで活躍するダンサーが共同で作品を作り上げます。アヴィニョン・フェスティバル、ヨーロッパツアーを経ての三軒茶屋公演でした。

一般は4,800円のところ、僕は世田谷パブリックシアターの学生割引企画“TSSS”を利用して、半額の2,400円で拝見することが出来ました。学生の皆さんが良質な舞台芸術に触れるチャンスだと思います。ぜひぜひ。ちなみにジョセフ・ナジさんと野村萬斎さんによる、ポストパフォーマンストークのある日に観に行ったのですが、2階と3階に空席が多くみられていたのが非常に残念でした。
まず日仏国際共同制作がとても価値のある、素晴らしいプロジェクトだと思いました。またこういうコラボレーション企画は行ってほしいですね。国籍も性別も超えて集まった15人のダンサーが、それぞれの個性を尊重して生き生きと活躍し、そして「遊*ASOBU」という一つのダンス作品が出来上がっていました。ひとりひとりのダンサーが協調性を持ちつつも、しっかりと主張し混在しているんですよね。すごく素敵でした。違うテリトリーの人間が出会う、共同制作の醍醐味が申し分なく出ていたと思います。
躍動感溢れるエキサイティングな振付から、優美かつ可憐でしなやかな動きまで。ジョゼフ・ナジさんの世界観はそれらすべてが分断することなく、ゆるやかに繋がって変化していきます。とっても魅力的で面白いステージが展開されたので、胸が高鳴ってドキドキし、しだいに目が離せなくなりました。1時間20分弱の濃密な内容に仕上がっていましたし、作品としてもしっかり完成系に行き着いてる気がします。ありふれた言葉で言えばクールでスタイリッシュ、そして非常に洗練された作品だったのが印象に残りました。刺激を受け、シビれ、充実の鑑賞体験だったと思います。
でも非常に残念なことにいったい何をテーマにして創作されているのか、なにを表現しているのかが分からずじまいでした。ここのところはもう少し深読みしてみたかったですね。終演後のポストパフォーマンストークで聞けるかな?と思っていたものの、わけあって途中退場してしまったので結局聞くことが出来ず・・・。でも“ダンスは感じるもの”と言いますし、十分に楽しめたので満足です。
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公演紹介文によると「ベルギー出身の詩人にして画家、“孤高の芸術家”と呼ばれるアンリ・ミショーの作品から、ナジが新たにフランスと日本、ヨーロッパとアジアを結ぶイマジネーションの戯れ=遊びを呼び覚ました舞台。」だそうです。タイトルについては「日本語のタイトルにしたかった。日本の文化と遊んで行く中で、新しい"遊び”を発見したい。」とジョセフ・ナジさんが語っています。
全体的なイメージカラーは黒と灰色といった印象。黒幕に被われた素舞台に近い舞台上に、時によって壁や長机、椅子や大きな台が運ばれてきます。衣装はこれまた黒を基調としていて、男性はスーツに近いもの、そして女性はワンピースのようなものを着用されていました。顔に白い包帯を巻かれたスーツ姿の等身大人形や、モノクロの映像なども舞台の大きなポイントになっていた気がします。特に印象に残ったシーンは、ダンサーによる影絵でしょうか。すごい面白かったです。
今回の公演で嬉しい驚きがありました。それは舞台を大きく左右し彩る音楽が、4人のミュージシャンによる生演奏だったからです。バイオリンをはじめとする弦楽器などを、設えたオーケストラピットで奏でられていました。特にメロディらしいメロディはなく、リズムを刻んだりセッションといった雰囲気。現代音楽というと分かりやすいでしょうか。この作品の世界観と上手く溶け込みつつ、ちゃんと聞き所もありました。やっぱり生演奏は違いますね、一体感と躍動感が圧倒的だと感じます。
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