出演:水沼健・奥村泰彦・尾方宣久・金替康博・土田英生 チケット:3,000円〜1,500円
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作・演出:土田英生 舞台監督: 鈴木田竜二・中村貴彦 舞台美術:柴田隆弘 照明:福山和歌子(真昼) 音響:堂岡俊弘 衣裳:飯室亜希子 イラストレーション:川崎タカオ 宣伝美術:西山英和(PROPELLER.) 制作:垣脇純子・本郷麻衣 企画製作:キューカンバー・MONO
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2007年2月8日(木)〜12日(月・休)/三鷹市芸術文化センター/http://www.c-mono.com/
さまざまな分野でご活躍の土田英生さんが作・演出を手がけられ、京都を拠点として活動中の「MONO」による新作公演です。僕は2002年の「きゅうりの花」からファンになったので、それから東京公演があるときは欠かさず観に行っています。高校生以下は1,500円なのが嬉しいですね。

≪ものがたり−WEB「MONO」より引用させていただき、一部追加いたしました≫
ここは温泉地の旅館なのか、それともサウナなのか。とにかくロビーでは男たち(水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生)がビールを片手に馬鹿話を繰り返している。可愛い経理課の女性のこと、会社を巡る黒い噂のこと、そしてお互いの武勇伝。陽気な話声は続いている。しかしどうも様子はおかしい。大体、彼らは自分たちがどうしてここにいるのかという記憶が欠落している。そう、気がつけばそこにいるのだ。中の一人が帰ろうとするが、ロッカーのカギは開かない。従業員に聞きに行くと帰る事は出来ないという。皆は怒り出す。と、従業員からは意外な答えが返って来る。「ここは地獄でございますから・・・・・・」地獄への道のりは長い。険しい道を通り、三途の川を渡る。そこで服をはぎ取られ受付を済ます。そう考えると思い当たることもある。ここに来るまでに川らしき所も渡ったし、服も取られたのだ。となるとここは地獄の受付なのか。彼らの罵倒が始まる。なぜ、地獄へ来てしまったのか。話す中で段々彼らの裏側が見えて来る。もう戻れない。彼らが選択出来ることはただ二つ。いつまでもここに留まるか、そして地獄である扉の中へ進んで行くか。馬鹿らしく陽気だった会話は、醜いものへと変わって行く・・・・・・。
5人の男性がこの怪しげなサウナに来た訳が、素朴な雰囲気の会話から徐々に浮かび上がってきます。地獄というありえないフィクションな設定のなかでも、いつも感じるMONOのカラーがしっかりと出ているのはさすがだと思いました。上演時間の1時間40分弱、ぐだぐだとたわいもない会話からポツポツと笑いが生まれます。最後まで楽しく拝見できるコメディではありましたが、個人的には少々物足りない部分も感じてしまい、退屈してしまったところも少なからずありました。でも一人ひとりのキャラクターもしっかり立っていて役者さんも上手いですし、作品全体の完成度も高めでしたので観に行って良かったです。これから旅公演がありますので、また進化するのではないでしょうか。
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公演会場となった三鷹市芸術文化センターの星のホールは、間口から広いため空間がスカスカになっている公演をよく見かけました。しかしそこはベテラン劇団・MONO。しっかりと空間を埋めることに成功しており、5人という少人数でもスカスカにならないのは、やはり役者さんの実力もあるのでしょう。今回の舞台美術(柴田隆弘)はすべてが水色に統一された、サウナのロビーが作り込まれていました。絶妙な高さと透け具合の手すりで、裸が隠れているのが可笑しかった。おどろおどろしい地獄のイメージではなく、現実世界とはまったく異なる異空間が生まれていたと思います。
このサウナは死んだ人たちがやってくる地獄で、集まった5人の男性は前世の死でつながりがあった者だったことが明かされます。5人の出演者が地獄にやって来た普通の人間と、地獄にいる鬼とを1人二役で演じていたのが面白くて効果的だったと思いました。でも終始どこかのんびりとした空気が流れる中で展開していき、あまり地獄というシビアな設定だから生まれる葛藤などがなかった気がします。だから僕は退屈したのかもしれないですね。でも最後に鬼たちの会話から、彼らには責任添加などの争いが勃発して、それから地獄に行ったことが明かされます。なのでそういった人間同士による醜い描写などは、もしかしたら意図的に組み込まれていなかったのかも知れません。
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