出演:足立智充、木村美那子、佐川智香、たかぎまゆ、原田悠、藤瀬のりこ、陽茂弥、山本圭祐、矢内原美邦 ニブロール: 矢内原美邦、高橋啓祐、矢内原充志、滝之入海、スカンク、伊藤剛
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舞台監督:横尾友広 美術:久野啓太郎 制作:中村茜、戸田史子 企画協力:小沢康夫 制作協力:プリコグ 主催:ニブロール 助成:東京都歴史文化財団 協力:パナソニックセンター東京 特別協力:YAEZAWA 前売券:3,300円 当日券:3,800円 学生(前売のみ):2,800円
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2007年3月2日(金)〜4日(日)/東京パナソニックセンター/http://www.nibroll.com/
1997年に旗揚げされて今年で10周年を迎えるカンパニー、「ニブロール」の最新公演を観てまいりました。今回は活動を少し休止されていた同カンパニーによる、3年ぶりの東京公演のようですね。東京都写真美術館でのインスタレーション、福岡公演を経ての上演です。僕は学生券で鑑賞。

りんかい線・国際展示場駅から目と鼻の先に位置する、「パナソニックセンター東京」。個人的に東京ビッグサイトへ行くときに気になっていた、あの近未来的な印象をうける大きな建築物です。中に入ってみると最新型のテレビやカメラが展示してあったり、どうやら「松下グループの総合情報受発信拠点」のようですね。そしてこのセンターの一角にあるのが、今回の公演会場「有明スタジオ」です。テレビ収録などに使われるスタジオだったようで(現在も使われているかどうかは不明)、いわゆる通常の劇場ではありませんでした。
ニブロールは振付家・矢内原美邦さんが主宰されている、振付家・映像作家・音楽家・ファッションデザイナー・ジャーナリストが集結した、とてもユニークなアーティスト集団です。僕はニブロールの公演は過去に2回だけ、矢内原美邦さんの振付作品は演劇公演で数回拝見しています。大まかに作風を分類するとすれば、きっとダンスというカテゴリだと思いました。でも例えるならばダンサーが台詞や声を発したりすることも多く、パフォーマンスもしくは、「ニブロール」という一つのジャンルが確立されている気もします。そして演劇や舞踊という枠組みを超えようとしていて、僕は今回の作品では身体や言葉に対して可能性を模索した結果、新たな世界が生まれていたと思いました。
結果的に面白かったか面白くなかったかで言うと、僕はすっごく面白い作品だと感じることが出来ました。やはりインスタレーションや福岡公演を経ての東京公演ということで、全体的に非常に研ぎ澄まされた完成度だった気がします。簡単な言葉で言ってしまうとすれば、とにかくオシャレでカッコよくてセンスが良いです。僕は自分の体が何度となくシビれて、興奮しているのが分かりました。
振付・映像・照明・衣装・音楽というさまざまな分野がコラボレートし、出来上がるあの空間はぜひいろんな方に体感していただきたいです。なんだかこの作品自体が1つの現代美術みたいでした。
チラシのキャッチコピーには「世界はいま、ある一つの方向に向かおうとしているけれど、君と僕の見えている景色は同じではない。世界はひとつ、ではない。」と記してありました。ひとりひとり個性的なダンサーたちによって、空虚なコミニュケーションの数々が、生まれては消えてゆきます。いろんな感情が発散されるように展開されるものの、全体的にはいたってドライな印象をうけました。振付は良い意味で雑というか、すごく複雑で激しい感じがしましたね。優美だったり優雅な要素は少ない気がして、すごく力強くて面白いです。最後まで目が離せなかった、1時間15分弱でした。
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日時指定・全席自由席です。会場に入場する前に係員の方から座布団を受け取って、ドキドキしながら場内へ足を運びました。空間形式はいわゆる一般の劇場と同じ、プロセニアム形式に作られいます。しかしこの空間の大きな特徴として、なんと客席がどこにもないんです。観客のスペースはスロープ(坂)になっていて、そこに示されているマークにあわせて、座布団を敷いて座ります。なかなか面白い趣向だと思ったのですが、実は意外と急なスロープでした。自然と足を踏ん張らないといけません。なのでお尻や腰が痛くなってしまって・・・。上演時間が短かったのが救いでした。
有明スタジオは天井が高く、広々とした開放的な空間でした。舞台の壁は真っ白い巨大なスクリーンになっていて、そこに映像が巧みに映し出されていきます。その様子は大迫力で、まさに圧巻の一言!あとは床に白く四角いタイルが等間隔に置かれており、それは客席と舞台の垣根もなく所狭しと陳列されています。壁は真っ白、床は真っ黒というシンプルな空間なので、カラフルな衣装を着たダンサーが生えました。観客も作品の一部になるような、一体感のある空間だと思います。
そして高橋啓祐さんの映像が多用される演出になっており、ダンサーはもちろんのこと照明や音楽などとの融合に感動しました。映し出されるのはイラストレーションやグラフィックをはじめ、実写されているような具象的なものもあります。幅広い要素が詰め込まれているものの、一貫性があって面白かったですね。スカンクさんの音楽は全体的に現代音楽のような雰囲気で、すごくカッコよかったし、大音量で響き渡るのが快感でした。ロビーではサウンドトラックが発売されていましたね。
個人的にとってもお気に入りだったのは、矢内原充志さんの衣装でしょうか。充志さんは「NIBROLL ABOUT STREET」という東京コレクションに参加したりする、ファッションブランドを立ち上げられたりしている方なんですよね。ユニークでオシャレなんだけど、奇抜で斬新な要素がてんこ盛り。最初は全員が黒を貴重とした衣装を着用していたのですが、進行するにしたがってどんどん衣装変えをされてすっごく嬉しかったです。色やアイディアもしだいに、大胆かつカラフルになっていきました。一番印象的なのはソファーカバーやカーテンなどと、コートがつながっている衣装でしょうか。
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