「ニッポン放送『ロック・ミュージカル≪ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ≫』」
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル 作詞・作曲:スティーヴン・トラスク 上演台本・演出:鈴木勝秀 出演:山本耕史、中村中、ほか 他地域公演あり:東京、宮城、大阪、愛知、福岡、東京
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翻訳:北丸雄二 音楽監督:前嶋康明 美術:二村周作 照明:原田保 音響:山本浩一 振付:夏貴陽子 衣裳:三浦将起 ヘアメイク:西岡和彦 演出助手:金子紘子 舞台監督:林 和宏 宣伝美術:永瀬祐一 宣伝写真:レスリー・キー 宣伝スタイリスト:北村道子 宣伝ヘア:市川土筆 制作:神戸丈志 プロデューサー:村田篤史 指定・補助席:7,800円 立ち見前売:5,000円
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2007年2月15日(木)〜3月4日(日)/新宿歌舞伎町・FACE/http://www.hedwig.jp/
1994年にアメリカで初演され、オフ・ブロードウェイでロングラン、映画化もされた人気のロック・ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。今回は主役を三上博史さんから山本耕史さんにバトンタッチされ、鈴木勝秀さんが上演台本・演出を手がけられます。前売完売の話題作でした。

≪あらすじ−公式サイトより引用させていただきました−≫
東ドイツに生まれた少年ハンセルは自由を得て、ロックシンガーになる夢を叶えるため、アメリカ兵との結婚を決意。性転換手術を受ける。ところが股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。渡米を果すも離婚、しがないロックバンドを組み、ベビーシッターなどをして暮らす。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追う・・・。
僕は観劇する前に「予習が必要!」という情報をキャッチしたので、一応ストーリーなどをちゃんと頭にいれて観に行きました。まずどうして予習が必要だったかというと、歌詞がすべて英語だったからです。台詞はすべて日本語なのですが、歌詞は日本語字幕も出ることはありません。なので歌詞の内容をイメージさせたような映像と、2曲だけの日本語歌詞カードが頼りの綱でした。僕はほとんど歌詞の意味を理解することは出来なくて・・・。台詞などで大筋のストーリーは理解できましたが、ミュージカルで歌詞が分からないというのは少し残念。でもこれはロック・ミュージカルというよりも、ライブだと思って観に行ったほうがいいと思います。観劇よりも「体感」が相応しいかも知れません。
主人公・ヘドウィグが率いるロックバンド「アングリーインチ」のライブという設定で、激しいロックが会場内にガンガンに響きながら進行していく作品でした。自らの半生を観客に語りかけるようにしながら、時に激しく切なく、そして愛しく物語がつづられます。原作脚本はジョン・キャメロン・ミッチェルさん、作詞・作曲はスティーヴン・トラスクさん。ちなみに上演時間は1時間40分弱。この東京公演が終了した後は宮城、大阪、愛知、福岡と旅公演をされて、4月にはまた東京へと戻ってきます。僕は残念ながら映画版も観ていませんし、三上版ヘドウィグも見逃しています。なので比較することは出来ませんが、僕は予想以上に楽しむことが出来ました。確かに歌詞が分からなかったり辛い面もありますが、楽曲自体はすごく良かったし、舞台ではなくてライブだと思えば満足かな・・・と。楽曲が気に入ったのでCDが欲しくなり、とりあえずまずは映画版を観てみようかと思います。
僕が拝見したのは千秋楽の前日でしたので、やはりリピーターの方が多かったんでしょうか。ヘドウィグが客席のドアから登場すると、会場内は総立ち&拍手喝采につつまれました。そしてはじまったオープニングから、観客はノリノリでスタンディングされている方も大勢。これはノッた人勝ち!って感じがしましたね。僕はライブのように楽曲や雰囲気を楽しんでいましたが、やはり終盤は歌詞が分からず展開を見失ってしまいました。あとあと日本語歌詞や詳しいこの作品の情報を得て、“こんな意味だったのか!”と理解できたところが多々ありました。歌詞の意味などをしっかり理解すると、ジーンと胸に響くものがありましたね。でも出来ることなら舞台を観ながら、その感動を味わいたかったです。これはこれで興味深い演出だと思いますが、やはり予習は必要だと思います。
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今回の会場となる「新宿FACE」は、新宿・歌舞伎町のど真ん中にあるライブハウスです。コマ劇場の向かいにあるビルの7階。天井も普通の劇場に比べると低く、キャパシティは450席ぐらいで、すべてパイプ椅子でした。舞台の天井や床にはカラフルな落書きのようなイラストレーションが描かれ、下手には音楽を生演奏するバンドのスペースがあり、上手にはテーブルや椅子などの小道具があります。舞台正面奥には大きな電光掲示板が設置されており、そこに台詞や歌詞に関連した映像が流れたりしました。印象に残ったのは愛嬌のあるアニメーションや、英語による歌詞字幕など・・・。照明なども派手に舞台を演出していて、更に盛り上がりに拍車をかけていた気がします。
出演者はヘドウィグの山本耕史さん、そして夫・イツァーク役の中村中さんの2人のみ。そこに生演奏を手がけるバンドの方が加わります。山本さんと中村さんは2人とも、歌唱力も演技も抜群でした。そしてヘドウィグは過激で大胆な容姿で観客を驚かせます。特にオープニングでドラァグクイーンの格好で登場したときは圧倒されました。でも山本さん自体はとても美しいキレイな人なんですね。中村さんは主にイツァーク役を演じられているのですが、ほかにもトミー・ノーシスやヘドウィグの母親にも変身します。その演じ分けが見事!2人ともすごくカッコよくて、魅惑的な魅力を持った方でした。特に中村さんはまだ新人歌手のようですが、また他の舞台で拝見したいと思いました。
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