「キャラメルボックス音楽劇2007『サボテンの花』」
出演:西川浩幸、菅野良一、岡田さつき、前田綾、篠田剛、青山千洋、渡邊安理、阿部丈二、多田直人、石原善暢、小林千恵、阿部祐介、井上麻美子、コング桑田 全席指定:6,000円
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原作:宮部みゆき 脚本・演出:成井豊 演出:白井直 照明 黒尾芳昭 音響:早川毅 美術:伊藤保恵 振付:川崎悦子<BEATNIK STUDIO> スタイリスト:花谷律子 ヘアメイク:山本成栄 小道具:和合美幸、高庄優子 演出補:石川寛美 舞台監督:村岡晋、矢島健<太郎屋> 製作総指揮:加藤昌史 プロデューサー:仲村和生 宣伝デザイン:ヒネのデザイン事務所+森成燕三 イラストレーション+タイトルロゴ 木内達朗(東京目印) 宣伝写真:taro 宣伝ヘアメイク:山本成栄 撮影協力:芸能花伝舎 舞台写真:伊東和則 企画・製作:株式会社ネビュラプロジェクト
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2007年3月14日(水)〜4月1日(日)/シアターアプル/http://www.caramelbox.com/
言わずと知れた演劇集団「キャラメルボックス」の最新公演は、宮部みゆきさんの同名小説を成井豊さんが脚本化され、成井さんと共に白井直さんが演出されました。しかもキャラメルボックスでは初の「音楽劇」というのも注目の的。いったいどんな作品なのか、楽しみにしていたのですが・・・。

今回は
「ブログライターご招待」で観劇してきました。ブログやホームページ、そしてミクシィなどのSNSで記事を書いている人を無料招待し、その代わりに自分の率直な感想を記す・・・という内容の企画。最近の公演ではよく行われている企画だそうです。一般のチケットが6,000円の公演ですから、すごい太っ腹ですよね。公演日の3日前ぐらいから募集が開始され、50人弱ほどの方が参加していました。上演終了後にはシアターアプルの隣にある映画館へ移動して、役者さんたちにインタビューが出来るというイベントも開かれました。すごくキャラメルボックスは観客との距離が近いですよね。とても素敵な企画だな、と思いました。
≪あらすじ−WEB「キャラメルボックス」より引用させていただきました−≫
一月。三学期が始まったばかりの、都内のある小学校。教頭をつとめる権藤に、驚くべきニュースが飛びこんできた。ワンパクで有名な六年一組の子供たちが、卒業研究のテーマを「サボテンの超能力」に決めたというのだ。サボテンには人間の心がわかる、それを僕らの力で証明してみせると。教師一同は大反対。しかし、権藤は子供たちの強い意志に打たれ、教師たちを説得する。すると、子供たちは研究と称して、次から次へと事件を起こす。三月末には定年を迎え、教壇を去る権藤。はたして権藤は無事に退職できるだろうか?子供たちは「サボテンの超能力」を証明できるだろうか?60歳の権藤と、12歳の子供たちの、熱いバトルが今、始まる!
文藝春秋より出版されている「我らが隣人の犯罪」に所収されている、宮部みゆきさんの短編小説「サボテンの花」。今回の作品は音楽劇ということで2時間弱ほどの劇中に、5分の1ほど歌や踊りが挿入されていました。すべてオリジナルの音楽は録音でスピーカーから流されますが、1曲だけ役者さんたち自ら演奏される箇所も含まれています。やはりキャラメルボックスということで、爽やかで元気いっぱいのステージでした。かなり幅広い客層が楽しめそうなエンターテイメント作品で、分かりやすくてハートウォーミングなお話に仕上がっています。僕は全体的に良くも悪くもステレオタイプな感覚が拭えていなかったのですが、案の定最後にはすっかり泣かれてしまって・・・。恐るべしキャラメルボックス!チケット代は少し高めなのが難点ですが、多くの方にオススメできる作品だと思いました。大阪公演を経ての東京公演ですので、完成度の面でも満足できるのでは・・・?
★下記のレポートには、ネタばれが含まれております。どうぞご注意ください。
この物語には6年1組の小学生たちが登場してきますが、今作では大人になった彼らたちが再び集まって、小学校時代を回想する・・・というスタイルがとられています。描かれている小学生は元気&ワンパク&仲良しなイメージで、そんな生徒たちが「サボテンの超能力」について研究することになってから、学校の周りではさまざま事件が勃発していきます。例えば彼らの担任である宮崎先生(菅野良一)が登校拒否に陥ったり、研究中に家で小火騒ぎが起こってしまったり・・・。そして生徒・稲川信一(多田直人)と、父・義則(石原善暢)とのエピソードも同時進行していきます。結局のところ研究発表は大失敗を迎えてしまうのですが、最後にはしっかりハッピーエンドで終幕しました。全体的にいわゆるベタというか、リアリティを感じるお話ではないですよね。でも感情移入して感動してしまったり、率直に楽しむことができるのは「キャラメルボックス」の醍醐味だと思います。
どこか教室や校舎を思い出させるような、木製で抽象的に作られた舞台美術(伊藤保恵)。でもダイナミックかつ大胆に形作られていて、舞台奥のホリゾント幕には色とりどりの照明(黒尾芳昭)が照らされます。とても華やかに彩られたステージに仕上がっていました。今作のために清水一雄さんが作曲された楽曲の数々は、耳に強く残るようなポップなものからバラードまで幅広いです。出演者全員で歌い踊る「ナッシング・ベンチャー、ナッシング・ウィン」は、なかば今作のテーマンソングのような印象。最後に幽霊だということが発覚する秋山しずく役の、渡邊安理さんが歌う「さよなら教室 さよなら校庭」や、稲川信一役の多田直人さんが歌う「父さんの手」にはすごく感動しました。今回1人客演として招かれている月真和尚役のコング桑田さんは、さすがの存在感と歌唱力で観客を圧倒していると思います。やはり役者さんが生き生きと歌われていたのが素敵でした。
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