商業演劇、小劇場系、コンテンポラリー・ダンス、オペラ、バレエ、文学、音楽、映画・・・。
「舞台芸術」を中心に筆者の視点で切り取る、カルチャー・エンターテイメント・ウェッブログ。
今月は注目の舞台作品がたくさん行われているので、暇さえあれば劇場へ・・・という生活をおくっています。観劇感想をまだアップできていないのは、ハイバイ『プレビュー≪おねがい放課後≫/再演≪ヒッキー・カンクーントルネード≫』、桃唄309『トレインホッパーズ』、KUDAN Project『美藝公』 、Bunkamura『橋を渡ったら泣け』、ファミリア・プロダクション『囚われの身体たち』、スロウライダー『Adam:ski』など・・・。なかでも今月大注目の作品だったのが、tpt『エンジェルス・イン・アメリカ』でした。トニー・クシュナーによる傑作戯曲の1つである今作を、第一部「ミレニアム」と第二部「ペレストロイカ」を連続上演!するという企画の再演です。第一部と第二部をあわせると7時間にも及ぶ大作を、待ちきれなくて昨日の初日に通し観劇してきました。・・・もうホント素晴らしすぎます。観るほうも演じるほうも体力の要るお芝居ですが、7時間なんて嘘じゃなくあっという間でした。1980年代に生きるゲイを主人公にした、エイズがテーマのお話らしい・・・ということで、暗くて重たい作品だということを勝手に想像していました。ところが!ぜんぜん暗くないし、むしろ明るかったんです。悲しくて切ないシーンもいっぱいありますが、それと同じぐらい笑いどころが満載でした。楽しくて仕方がなかったのですが、だからといって問題を軽視しているわけではありません。社会的なことから普遍的なことまで、様々なことについて深く考えるキッカケになります。しかも「国家的テーマについてのゲイ・ファンタジア」ということで、驚いたことに完全なファンタジー作品に仕上がっていました。両性具有の天使が出てきたり、精神安定剤中毒の女性による妄想世界が展開したり・・・。劇場という空間で観客と俳優が一体になって作り上げる、非常にライブ感溢れるお芝居です。しかも初日なのに驚愕の高いクオリティでした。第二部は第一部の続編にあたりますので、ぜひ第一部→第二部の順番でご覧ください。当分上演される機会はないようですので、ぜひぜひ劇場へ足をお運びください!!