商業演劇、小劇場系、コンテンポラリー・ダンス、オペラ、バレエ、文学、音楽、映画・・・。
「舞台芸術」を中心に筆者の視点で切り取る、カルチャー・エンターテイメント・ウェッブログ。
全ステージの終演後には必ずアーティスト・トークがあったり、多種多彩なゲストを招いた社会講座を開講されるほか、演劇講座やレクチャーも盛んに開かれます。しかも一般料金のチケット代は高くて4,000円、安くて2,000円の比較的お手ごろな値段です。それに加えて全公演に学生料金が導入されていますので、大学生や専門学生は2,000円、高校生以下は1,000円均一でした。しかも静岡県内の中学生は芸術劇場での各公演に、30名まで招待されると言う企画まであるのです。ということで、僕が今回支払ったチケット代は2本観劇なので2,000円です。でも関東近郊に住む僕にとって、静岡は遠いイメージを持ちました。新幹線を使っても片道10,000円以内で済みますが、さすがにこの運賃は金欠の学生にとっては辛すぎました。ですので今回は新幹線を使わずに、在来線を乗り継いで静岡まで出向きました。ということで片道2,400円の交通費で抑えられた代わり、片道で4時間半の移動時間がかかりました。往復しても5,000円でお釣りが返ってきますし、なにより今回のチケット代は合計2,000円でしたので、7,000円もあれば日帰りで観劇ができました。もしもこのフェスティバルにご興味をお持ちの方で、体力と根気に自信がある方にはオススメのプランです。
さてさて山や海を横目に眺めつつ、ずいぶん長いこと電車に揺られたところで、JR東海道本線の東静岡駅に到着しました。そう、ここが「静岡芸術劇場」のある地です。駅から徒歩3分のところに位置する「グランシップ」という複合施設のなかに、お目当ての劇場は存在していました。劇場へ向かう道すがらには芝生があり、お昼時だったこともあり多くの親子連れで賑わい、なおかつグランシップではさまざまなイベントが開催されています。なんだか微笑ましい光景を目にしつつ到着した芸術劇場は、とても近代的で美しい清潔感溢れる空間です。客席内はとても品が良い造りになっていて、350席強の客席と舞台の一体感は格別でした。大きすぎず小さすぎず適度な規模で、しかも客席は傾斜があるので観やすかったです。そしてNoism07の公演に強い感動と興奮を覚えた後は、2本目の公演会場である「舞台芸術公園」に足を伸ばしました。東静岡駅から車やバスで15分ほどの距離にあるので、駅前にあるバス停から出ている一般のバスに乗ります。小さなハプニングがあって観客は少し路頭に迷いましたが、なんとかバスは発車し、どんどんと山の中へ突き進んでいきました。気が付くとそこはもう山の中腹あたりに位置していて、周りに民家や建物が見当たらなくなっています。
そんな矢先、バスは「舞台芸術公演」へと到着しました。総面積約21ヘクタールで東京ドームが楽に4つ入ってしまう、と言う壮大な広さを誇るこの公園。敷地内には野外劇場「有度」、屋内ホール「楕円堂」、BOXシアターという3つの劇場が点在しています。そのほかにも稽古場棟や宿泊棟などがあり、舞台芸術の創作環境が驚くほど充実し整っていました。それらの施設がこの公園のコンセプトでもある、「自然との共生・調和」がされているのは感動的でもあります。さて今日の劇場は「BOXシアター」でしたので、テクテクと林の中を歩いて会場へ。景色が非常に美しい場所にあり、富士山も見えるそうです。そうこうして向かったBOXシアターは、なんと茶畑に囲まれていました。木製で天井の高いロビーに入ると、ソフトドリンクの無料サービスが行われていたり、観客や創作者が談笑しています。BOXシアター自体は比較的小規模に作られた、ブラックボックスのフリースペースでした。SPACの圧倒的な世界観を小空間で粒さに味わった後、非常に面白いアーティストークも満喫し、「東静岡駅経由静岡駅行き」のバスに乗って、舞台芸術公演を後にしました。そうしてまた4時間半電車に揺られ、なんとか無事に帰路に着きました。国籍を超えた様々な舞台芸術に触れたいと思っている観客にとって、この芸術祭はとても面白く興味深い体験になると思います。融通やご都合つく方は是非・・・・・!
SPAC『Shizuoka春の芸術祭2007−世界は劇場にあり!−』
「静岡芸術劇場」・「舞台芸術公園」のある東静岡駅は、JR静岡駅と隣同士なので東海道本線で2分の距離。舞台芸術公園は東静岡駅から車で15分弱で行けるので、バス又はタクシーを利用すのが良いと思います。どの公演も他の公演とハシゴできるようにプログラムされていて、行きも帰りも丁度良くバスに乗れるスケジュールでした。でもバスは一本一本の間隔が大きいので、乗り遅れにお気をつけ下さい。ちなみに自家用車の方も二会場共に駐車場があるようです。そしてご参考までに僕が在来線を使ったルートは、小田急線を利用して都心方面から「小田原」→「小田原」から東海道本線(東日本)に乗り換えて「熱海」→「熱海」から東海道本線(東海)に乗り換えて「東静岡」、という順序でした。帰宅時は21時頃に東静岡駅を出発したのですが、やはり時間的に厳しいものがあった印象が強いです。