「新国立劇場/2006・2007シーズン『夏の夜の夢』」
出演:村井国夫、麻実れい、チョウソンハ、細見大輔、石母田史朗、小山萌子、宮菜穂子、青山達三大島宇三郎、吉村直、大滝寛、小嶋尚樹、酒向芳、水野栄治、神田沙也加、松田尚子、JuNGLE、坂上真倫、森川次朗、一弾丸、柴一平、西田健二 全席指定:6,300円〜1,500円
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作:シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:ジョン・ケアード 美術・衣裳・ヘアメイク:スー・ブレイン 照明:中川隆一 音楽:イロ―ナ・セカッチ 音楽監督:久米大作 音響:黒野 尚 振付:広崎うらん 演出助手:大江祥彦 美術助手:ロイ・ベル 衣裳助手:林なつ子 ヘアメイク助手:佐藤裕子 舞台監督:澁谷壽久 芸術監督:栗山民也 主催:新国立劇場 協賛:キリンビール株式会社
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2007年5月31日(木)〜6月17日(日)/新国立劇場・中劇場/http://www.nntt.jac.go.jp/
英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのジョン・ケアードさんは、『レ・ミゼラブル』や『ベガーズ・オペラ』により日本でも著名な演出家。そんな彼がシェイクスピアの傑作喜劇『夏の夜の夢』を新国立劇場で、村井国夫さんや麻実れいさんを初めとする豪華キャストで上演するプロダクションです。

≪ものがたり−WEB「新国立劇場」より引用させて頂きました−≫
アテネの公爵とアマゾンの女王の結婚式を間近に控えたある夜。貴族のハーミアは許婚ディミートリアスとの結婚を拒絶し、相愛のライサンダーと共に妖精の住む森へと駆け落ちする。ハーミアを追いかけるディミートリアスと彼に片想いするヘレナも2人の後を追う。一方、妖精の住むアテネ近郊の森では妖精の王と女王が小姓をめぐり喧嘩の真っ最中。そこにいたずら好きの妖精パックが登場し、王の命令で「惚れ薬」を手に女王にいたずらを仕掛ける。女王はロバの頭をした職人ボトムとの不思議な一夜を過ごす。アテネからハーミアたち若者4人も森へとやってくる・・・・・。妖精と人間、男と女、日常と夢の世界、一夜の楽しい恋の大騒動の結末はいかに。
今まで何度となく触れてきた「夏の夜の夢」ですが、戯曲をノーカットで拝見するのはこれが初めてかもしれません。人間の世界と妖精の世界が巧み交錯かつ混在し、同時に男女の恋の駆け引きが展開しますし、最終的には「現実」と「夢」の世界に酔いしれていたことに気づきます。このほかにも比較的長い劇中劇の構造がとられていたり、さまざまな見所が点在している作品だと思いました。今回の演出は斬新で大胆な要素が強いように見えましたが、実は的を得たオーソドックスというかスタンダートなものなのかもしれません。それぐらいシェイクスピアの描いた世界が巧妙なれど、かなり自由で弾けた戯曲なのだと思います。中劇場の大きな舞台にゴージャスな舞台美術(スー・ブレイン)が佇み、華やかな衣装や照明(中川隆一)が彩をそえ、バンドによる生演奏の音楽(イロ―ナ・セカッチ)が奏でられます。そのほかにも豪華キャストによる歌や踊りもあり、非常に祝祭的かつ豪華な作品だと思いました。きっと老若男女の幅広い観客層の方や、舞台に触れたことのない方にもオススメできるのではないでしょうか・・・?ただ20分の休憩込みの3時間20分は自分にとって少なからずハードだったことがあり、やはり個人的な好みに終始してしまうのですが、残念ながらジョン・ケアードさんの演出はあまり肌に合わなかったようでした。そして開幕直後に拝見したのもあるかもしれませんが、まだ役者さんも本領を発揮出来ていないように感じましたし、上手くコミュニケーション出来ていないように思いました。なので空間自体が散漫になっている印象が否めず、あまり惹き込まれることが無かった気がします。でも回を重ねるごとに更に良くなっていくと思いましたので、週末の千秋楽が迫った今、全体の完成度は格段に高くなっていると予想します。