「劇団フライングステージ『サロン−彼女の生き方、ゲイの生き方−』」
出演:菜月チョビ(劇団鹿殺し)、関根信一、數間優一、今井克己、石関準、早瀬知之、野口聖員、森澤友一朗、坂本遼、鈴木綾、安井実生、しいたけを、ますだいっこう、西田夏奈子、伊庭拓哉、羽田真、大門伍朗 全席指定:2,500円〜3,500円(学生割引、当日料金あり)
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原作:桜沢エリカ 作・演出:関根信一 美術・衣裳:小池れい 照明:黒尾芳昭 音響:中村嘉宏 舞台監督:中西輝彦 宣伝美術:武田雲 撮影:鏡田伸幸、サトウカオル ビジュアルレコーディング:宇田誠之 WEB:有賀純子 制作:三枝黎、伊藤愛、遠ちあき プロデューサー:樺澤良
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2007年7月12日(木)〜17日(火)/池袋・シアターグリーン「BIG TREE THEATER」/http://seisakusya.jp/stage/stage/index070716.html
桜沢エリカさんによる人気漫画『サロン』を、関根信一さん脚本・演出の劇団「フライングステージ」が舞台化するというプロダクション。2年間に及ぶ休載の後に、いきなり最終回が発表されたという曰くつきの作品ですので、未完部分をどう描くのかが注目されていました。
また、「サロン」は女子高生の視点からゲイを描いた漫画とのこと。そんな作品の舞台化を、ゲイの劇団であることをカミングアウトしている、同カンパニーが手がけることも見所のひとつ。

終演して腕時計をチェックしてみると、少なからずビックリしました。開演からノンストップで2時間30分経っていたからです。確かに長さを感じなかったと言えば嘘になりますが、それぐらい濃厚かつ盛り沢山な仕上がりでした。同カンパニーの魅力も存分に味わえる、エンターテイメント精神の強いステージだったと思います。
笑いやユーモアが散りばめられていたり、全体的に親しみやすく仕上げられた作品でした。でも終幕に進むにつれてじんわり心に響くものが多くなり、長時間の作品でしたが、最後までほとんど退屈することなく拝見できました。
田舎の温泉宿に育った15歳の少女─直は、いつも夢で“ばらの匂いのするパリ”そして“エッフェル塔”を見続けている。「なぜ自分はパリに生まれなかったんだろう」と、退屈な日々を送っている毎日で、しまいには母親の愛人にも手を出されそうになってしまう。「ここには居場所がない。」そう思う直は自分の居場所を探し続けていた。ある時、電車に乗っていた彼女は「この線路がずっとパリまで続いていればいいのに」と思ったまま眠りについてしまう。ふと目が覚めると、そこは東京。夢の中でのパリのエッフェル塔は東京タワーという形で目の前に現れた。昔、東京へ出て行った従兄弟を思い出し、彼女は代官山のマンションを訪れてみると、そこには見知らぬ男が出てくるのだが、初対面にも関わらず、直を快く部屋へと招き入れる。しばらくすると、直の従兄弟は帰ってくるが、その見知らぬ男とお帰りのキスをする現場を目撃してしまい、あまりのショックで気を失ってしまう。それから彼女と不思議とそこに集まってくるゲイたちとの「サロン」の物語がはじまる。
−−−−−WEB「こりっち!舞台芸術」より
初日を拝見しました。良くも悪くも“初日らしい初日”という印象でした。どの分野についても本領発揮という感じではなかったようです。そして少なからず盛り込みすぎな印象があるというか、惹かれる部分とそうでない部分が断続的になっていて、少し残念に思ったりもしました。
しかし、基本的には漫画の筋に沿って舞台化したとのこと。なので盛り込みすぎと感じたり、上演時間が長くなってしまうのも、やはり致し方のないことなのかも知れませんでした。
トラス構造の柱を効果的に使用した舞台美術は、秀逸な仕上がりだと思いました。多くの場所や時間に転換する作品でしたので、コロコロと変化していく抽象空間が面白かったです。
ミラーボールが客席前方の頭上に吊られていて、キラキラと劇場全体を照らすのはムード満点でした。役者さんのバリエーション豊富な衣装替えも多かったので、見所のひとつだと思いました。
桜沢 エリカ著
祥伝社 (2003.8)
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