商業演劇、小劇場系、コンテンポラリー・ダンス、オペラ、バレエ、文学、音楽、映画・・・。
「舞台芸術」を中心に筆者の視点で切り取る、カルチャー・エンターテイメント・ウェッブログ。


複雑な構造で物語られる難解な脚本だったのですが、知的で大人向けのエンターテイメントとしても成立していて、非常に多くの魅力を持ち合わせた、面白い作品に仕上がっていると思いました。恋と冒険は、似ている。その旅は、夜汽車から始まる。まるで正装のように外套と黒眼鏡に身を固めた男女は、お互いの瞳闇の奥に、何を見つけようとしているのか・・・・・・。隣の車輌のボックス席には、もう一組の男と女がいる。それは、若き日の男女の姿。あるいは、帰省する女の息子と、その婚約者。・・・・・・終着駅は、まだ遠い。ある異性の「いとこ同志」をめぐる、信頼と冒険の物語。ふたりの再会は、まるで、忘れてしまった約束を思い出したときのように、懐かしく、面映い。−−−−−WEB「いとこ同士」より“難解”“知的”という言葉が続くとお堅いイメージがありますが、幻想的な白昼夢を見ているような、ロマンティックなラブストーリーなんじゃないかな、と。具象的に創られた美術という制約のある空間から、大きく広がりを見せる世界観に惹き込まれ、そして魅せられました。
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