出演:伊原農、枝元萌、多根周作、はざまみゆき、浅井伸治、荒井志郎、内田尋子、小林高之、島村比呂樹、福田英和、村田一晃、森アキ、竹下ヨシユキ、鍋谷ナナオ

脚本:安部公房 演出:西沢栄治 舞台監督:井関景太(るうと工房) 照明:五十嵐正夫(シアターブレーン) 音響:高橋秀雄(SoundCube) 舞台美術:向井登子 衣裳:阿部美千代 宣伝美術:西山昭彦 スチール:夏生かれん 撮影ヘアメイク:田沢麻利子 WEBデザイン:古川健司、藪地夏子 制作:ハイリンド 制作補佐:石川はるか、鈴木由香里、竹内佐江

2007年8月1日(水)〜5日(日)/シアタートップス/http://www.hylind.net/
加藤健一事務所の俳優教室を卒業された、4人の役者さんで構成されている演劇ユニット「ハイリンド」。今回の第4回公演にして、新宿の
「THEATER/TOPS」に進出されました。
安部公房が1958年に岸田國士戯曲賞を受賞した『幽霊はここにいる』を、
JAM SESSIONの西沢栄治さんが演出されるプロダクションです。なんとか千秋楽に足を運べました。

現在から約50年前に執筆された戯曲ですが、独創性も普遍性も持ち合わせており、色あせない魅力と面白さにすっかり惹きこまれました。そんな戯曲を今回はハイリンドが新たに体現しており、戯曲の面白さをそのままに、また新しい形の「幽霊はここにいる」に触れることが出来ました。上演時間は2時間弱です。
人間の普遍的で日常的な姿をデフォルメするように描写しながら、不可解で奇妙な展開に垣間見る戦争の暗い面影が胸に迫ります。笑いやユーモアが多く散りばめられていますが、皮肉めいたブラック・ユーモアにドキリとさせられる、そんな良質なエンターテイメントではないでしょうか。
高価買います、死人の写真 街にばら撒かれた奇妙なビラ。そしてある男が始めた不思議な商売。「成仏できずに入る幽霊の身元、集めた写真から突き止めましょう」 混乱する街。なびく民衆。 目に見えないものを巡って右往左往する集団心理を シニカルに描いた安部公房の傑作。 古典演出の気鋭、西沢栄治の彩で、今甦る。