舞台企画・脚本・出演・宣伝美術:葛木英(メタリック農家) 出演:板倉チヒロ(クロムモリブデン)

劇作家:池田鉄洋(猫のホテル/表現・さわやか)、山中隆次朗(スロウライダー)、渡邊一功(リュカ.)、葛木英(メタリック農家) 前売:2,500円/当日:2,800円(日時指定・全席自由)

07年9月10日(金)〜12日(日)/王子小劇場/http://fuji69.no-blog.jp/
メタリック農家の葛木英さんと、クロムモリブデンの板倉チヒロさんによる二人芝居。タイトル通り「恋愛」をテーマにした短編を4本立てで、それぞれの幕間にはアニメーションが映写されます。
また、短編を書き下ろした4人の作家さんは非常に豪華な顔ぶれ。それぞれの短編作品と幕間映像などの全体を総合して、1時間50分強の上演時間に纏められていました。

個性的な2人の役者さんの魅力を存分に味わえる、魅力的で濃厚なプロダクションだと思いました。4本それぞれの趣向が異なっているというか、作品の色が相違しているのも面白かったです。幕間映像の「フェロえもん」も挿入されてくることをはじめ、非常に盛りだくさんな公演だったように思います。
1本目は池田鉄洋さん脚本の「たちはだかるもの」。居酒屋のトイレで順番待ちをする男性だったが、トイレから出てきたのは彼の元・恋人で・・・。1本目から激しく熱く燃え滾るような、ハイテンションの作品に触れられました。ラストへ向かっての疾走感、そして強いインパクトのある演技が堪らなかったです。
2本目は山中隆次朗さん脚本の「月とルチオ」。月から12年ぶりに帰ってきた男性と、久々の再会を果たした女性だったが・・・。ドラマ性が強くこれからの更なる発展性を感じたのですが、飛躍の可能性を秘めたまま終演してしまった印象です。やはり勿体無かったかな、と。
3本目は渡邊一功さん脚本の「月に一度だけ〜Only Once a Month〜」。ホテルで密会する男女のアダルトな雰囲気に包まれた一作。そういう意味で4作品の中でも一線を画していた印象。
4本目は葛木英さん脚本の「泡−ユニットバスの人魚−」。タイトル通りユニットバスで生活する男の人魚と、彼の世話をする女性の物語。まるでファンタジー、寓話のような趣向でした。