「Theatre Sol:Tokyo Project『Living on Stone Rice』」
出演:鯨エマ、田畑ゆかり(劇団民藝)、千葉亮平、前嶋のの、枡橋朋典(文学座)、山下夕佳(劇団一跡ニ跳)、(出演を予定しておりました、パク・ソヒと広田豹は都合により降板いたしました。)

作・演出:Cymbeline Buhler(シンベリン・ビューラー) 稽古場通訳:家田淳 チケット(全席自由):¥3,500〜¥3,800 ※8月30日(木)公演終了後、シンポジウムあり

07年8月29日(水)〜9月2日(日)/こまばアゴラ劇場/http://www.geocities.jp/theatre_sol2007//http://www.agora-summit.com/2007s/05j.html
オーストラリア出身の演出家であるシンベリン・ビューラーさんと、日本人の俳優さんによるによる共同創作プロジェクトの最新作。こまばアゴラ劇場による「夏のサミット」への参加作品でした。
パク・ソヒさんが出演されるのでチケットを取ったのですが、劇場に伺うとパクさんと広田豹さんも降板されていて、とても残念に思いました。更に多くの手段での告知が必要な気がしました。

日本の戦時中から戦後直後の体験を取材し、その取材された内容に基づかれた作品でした。作家さんや役者さんが共同して、ゼロから立ち上げたお芝居だったようです。数々のエピソードが展開していきますが、それらを現代に生きる人物が回想するような形式を取り、シャープで淡々とした雰囲気で物語を刻んでいきます。こまばアゴラ劇場の黒い壁が露出された抽象空間で、照明や音響効果を交えて場面転換を行う、そんな簡潔なステージングや演出が印象に残りました。
展開されるエピソードの数々は、ほとんど聞いたことがあるようなものでした。戦争を体験された方から話を聞いたり、テレビなどの映像や舞台、本で触れて覚えていたのだと思います。これが勿論悪いわけではないと思うのですが、少なからず退屈している自分が居ました。
惹かれる役者さんに出会えたり、心に残る場面もあったのですが。今を生きる役者さんが体現することに意義と価値を感じますし、このようなことを語り継いでいくのは貴重なことだとも思います。
しかし、そんな表現を通して見えてくるものが、この作品にはなかった気がしました。何を伝えたかったのだろう、と考えてしまったのです。非常に難しいプロダクションだったように思いました。
オーストラリア出身の演出家・シンベリン・ビューラーと、日本人俳優による共同創作プロジェクト。これは2005年にビューラーが講師を務めた日本演出者協会主催のワークショップから立案された企画であり、今後彼女が世界各国で継続していく戦争プロジェクトの第一弾となる。実体験に焦点をあてるところから創作を行うビューラーが、オーディションで出会った気鋭の俳優たちと、演劇を通じて戦争の残滓を見つめていく。−−−−−WEB「こまばアゴラ劇場」より