「Bunkamura『ドラクル−GOD FEARING DRACUL−』」
出演:市川海老蔵、宮沢りえ、永作博美、渡辺哲、山崎一、手塚とおる、山本亨、市川しんぺー、明星真由美、中山祐一朗、勝村政信 演奏:DRACULQUARTET→保科由貴(ヴァイオリン)、塚本弥生(ヴァイオリン)、深谷由紀子(ヴィオラ)、橋本歩(チェロ)

作・演出:長塚圭史 美術:島次郎 照明:原田保 衣裳:前田文子 音楽:上野耕路、今堀恒雄 音響:加藤 温 ヘアメイク:鎌田直樹 アクション:渥美博 演出助手:坂本聖子 舞台監督:福澤諭志 宣伝美術:東學 宣伝写真:谷 敦志 宣伝ヘアメイク:宮内宏明、黒田啓蔵 宣伝衣裳:矢野恵美子 チケット(全席指定、立ち見券あり):¥3,500〜¥11,000

07年9月1日(土)〜26日(水)/シアターコクーン/http://www.bunkamura.co.jp/
阿佐ヶ谷スパイダースの主宰であり新進気鋭の長塚圭史さんが、シアターコクーンに作・演出として初進出された「ドラクル」が開幕しました。歌舞伎役者の市川海老蔵さんと宮沢りえさんを筆頭に、超豪華なキャスティングも見所のひとつです。今季の話題作、初日に足を運びました。
ちなみに電子チケットぴあで残席を確認してみると、椅子席は既に完売していましたが、中2階の立ち見券はまだ全ステージに亘って発売しているようでした(07年9月2日正午時点)。

18世紀のフランスを舞台に繰り広げられる、猟奇的な刺激のあるホラー、進行するに従って謎が明かされる推理劇、そして、美しく悲しいラブロマンスでした。ゴシック調の豪華な世界が展開し、エンターテイメント趣向の強いストレートプレイ(台詞劇)だったと思います。見所や仕掛けも多く散りばめられ、重厚かつ濃厚な仕上がりでした。
上演時間は休憩を含める約3時間15分という長丁場。立ち見で拝見したので少なからず疲労しましたが、それでも最後まで力尽きず、飽きることもなく拝見出来ました。
魅力的なキャスティングと同じぐらい、スタッフワークも非常に豪華です。舞台美術の具象性と抽象性の巧みなミクスチャー、ダイナミックな場面転換には目を見張るものがありました。劇場全体を色鮮やかに染め上げる照明、特にある場面での神々しいほどに光り輝く照明は印象に残ります。吸血鬼や貴族が中心に登場する作品なので、それぞれの衣装にも注目して魅力を感じました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロといったカルテットでの生演奏により、作品に更なる演出効果や彩りを添えています。重層的で深く美しい音色は、時に不気味に舞台を演出していました。
18世紀終わりのフランス西部。人目を避けるように森の奥に建つ小さな屋敷で、信心深く暮らすレイ(市川海老蔵)とリリス(宮沢りえ)。リリスはレイと離れることを何よりも恐れ、病身でありながら病院へ行くことすら拒む。だがある日、「自分の街を救って欲しい」と一人の使者がリリスを訪ねて来る。そこは、かつて彼女が領主の妻として過ごした街だった。その領主(勝村政信)と現在の妻(永作博美)の願いを断ったリリスは強引に誘拐され、それを知ったレイはリリスを救うため旅立つ。それは、リリスとの誓いを破り、封印した自分の暗黒の力を解き放つことを意味していた。−−−−WEB「文化村/ドラクル」より