「ウジェーヌ・イヨネスコ劇場来日公演『授業−La Leson−』」
出演:ゲオルゲ・ピエトゥラル、マイヤ・グロス、マリーナ・マダン ¥3,500〜4,000

作:ウジェーヌ・イヨネスコ 演出:ヴィタリエ・ドルチェック 主催:日本・モルドヴァ演劇交流会(七字英輔、志賀重仁、宗重博之、菊地 廣、一宮 均) コーディネーター:七字英輔 通訳・字幕:志賀重仁 制作協力:川村容子、杉田有希、川上直毅 共催: theatre iwato

東京公演→2007年8月28日(火)〜9月2日(日)/theatre iwato/http://eastern-theatre.blogspot.com//http://www.k-kikaku1996.com/ionesco_1.html
96年に初来日を果たした
「ウジェーヌ・イヨネスコ劇場」による、’03年『チェーホフ・マシン』以来4回目を数える来日公演でした。今回の上演作品は劇団名にもその名が刻まれている、不条理劇の作家として知られているウジェーヌ・イヨネスコの代表作「授業−La Leson−」です。
同カンパニーの第2世代目にあたるヴィタリエ・ドルチェックさんが演出を手がけ、今回は東京→横浜→富士見市の順で公演が行われます。東京公演は9月2日(日)で幕を閉じましたが、横浜と富士見市での公演はこれから!ご興味をお持ちになっている方は、ぜひお見逃しなく。

日常的な感情や動作をデフォルメしたような大胆で極端、そしてコミカルかつ個性的な演技が印象的な、3人の役者さんが本当に素晴らしかったです。
ワンシチュエーションで展開する1時間強の3人芝居だったのですが、こんなにも濃密で刺激的な劇空間を味わえるのは、非常に貴重な体験だと思いました。
教授の家に訪ねてきた女生徒とのやり取りは算術から言語学、言語学からショッキングな結末に至る展開は圧巻です。強烈で挑発的、そして強く脳裏に焼きつきました。
若干透明がかったビニールの幕が客席面を除く3方向に吊り下げられ、観葉植物やテーブル、椅子といった簡易な美術が点在している小さな空間。モルドヴァ語での言語上演でしたが、舞台の後方頭上に字幕が映写されました。役名と共に長文で映写されるのは、比較的見易かったです。
大胆な色使いが施された照明効果、物語とは一線を画す軽快さを醸し出す音楽も面白かったです。不条理劇と言えども作品を思考するヒントを、随所に散りばめられた演出も印象的でした。
横浜公演は2007年9月4日(火)〜9月5日(水)の日程で相鉄本多劇場。富士見市公演は2007年9月8日(土)19:00〜の1ステージのみ、キラリ☆ふじみで上演が行われます。
ちなみに僕は最前方で拝見しました。舞台を楽しむには非常にオススメですが、水飛沫が掛かる可能性があります。theatre iwatoの舞台と客席の間が狭かったからかも知れませんが、少し頭に留めておくと良いかも知れません。でも、最前方で拝見できたのはすごく嬉しかったです。
老教授のもとにひとりの女生徒が訪れ、奇妙な個人授業が始まる。最初は熱心だった生徒も、次第に気力を失い、老教授に屈服してゆく。そして予期せぬクライマックスを迎える。−−−公演情報より