劇作・演出・振付:矢内原美邦 出演:足立智充、直坂大志、稲毛礼子、柴山美保、鈴木将一朗、高山玲子、長谷川寧、渕野修平、光瀬指絵、矢沢誠、山本圭祐
映像:松本力/高橋啓祐 音楽:桜井圭介/スカンク 衣裳:安食真(irishcream) 宣伝美術:石田直久 イラスト:河井克夫 舞台監督:鈴木康郎 照明:森規幸(balance, Inc.DESIGN) 音響:牛川紀政 制作:中村茜・戸田史子 記録写真:飯田研紀 撮影協力:須藤崇規 主催:ミクニヤナイハラプロジェクト/(財)武蔵野文化事業団 協力:急な坂スタジオ/STスポット 企画・制作:precog 全席指定(学割あり):¥2,800〜¥3,600

2007年9月21日(金)〜24日(祝・月)/吉祥寺シアター/http://www.nibroll.com/
異なるジャンルのアーティストが集結したカンパニー「Nibroll」を主宰される、矢内原美邦さんが劇作と演出、そして振付を手掛ける「ミクニヤナイハラプロジェクト」。このプロジェクトは今回で第二2回目を迎えます。今作「青ノ鳥」は、2006年6月のワークインプログレスを経ての本公演。
ミクニヤナイハラプロジェクトの公演に伺うのは初めてだったのですが、Nibrollは大好きなので、期待をして劇場に足を運んで来ました。上演時間は休憩なしの1時間40分弱です。

「演劇とはこういうものだ」「ダンスとはこういうものだ」「舞台芸術はこういうものだ」などと、自分のなかで無意識のうちに境界線を作っている気がします。それと同じくして、人それぞれが自分の価値観や物差しを持っていて、それを飛び越えてくれることで意外性や驚きが生まれるんじゃないか、そうも考えています。
そのような自分が持つ境界に深く切り込んでくる、鮮やかな刺激を感じられる作品に出会えました。ミクニヤナイハラプロジェクトによる「青ノ鳥」です。観ている最中は意味が分からかったのですが、それでも楽しくてしょうがなく、それはどうしてだろうと考えました。きっと様々なボーダーラインを次々に超えていたからではないでしょうか。これは表現のスタイルにおいても、物語られる舞台の世界観においても。
出演者は大きな声で怒鳴るように、時に聞き取れないほどの小さな声で、ただひたすらに淡々と台詞を語り続けます。ひとつの一貫したストーリーが展開されているようでしたが、台詞が極端に聞き取り辛い演出効果が施されたりして、気がつくと意味が分からず煙に巻かれてしまいます。まるで透明なガラスがすりガラスに変化していく、そんなビビットな刺激のあるステージでした。
2人以上での会話を行う場面も多々盛り込まれていますが、どれも独白のように感じるというか、ひとりひとりが独立して舞台に存在しているようでした。ダンスのような身体表現も随所に盛り込まれ、出演者全員がギターで弾き語りをしたり、大きな壁面には映像が映写されたりします。それぞれクオリティが高い仕上がりで感動し、どれも突出した個性を発揮しているのがカッコいいです。