出演:村上聡一、福田毅、野島真理、石橋志保、ゴウタケヒロ、松崎史也、藤達成、竹田英司、大澤夏美、斎藤淳子 チケット(全席指定):2,500円〜3,800円

原作:J.Mシング「西の国のプレイボーイ」 誤意訳・演出:中野成樹 舞台美術:大平勝弘+細川浩伸(急な坂アトリエ) 照明:大迫浩二 音響:竹下亮(OFFICE MY ON) 舞台監督:山口英峰 演出助手:門田純(背番号零) 制作:コ・フランケンズ 特別協力:急な坂スタジオ 協力:STスポット横浜 提携:赤坂RED THEATER 主催:中野成樹+フランケンズ

07年9月20日(木)〜24日(月)/赤坂レッドシアター/http://www.frankens.jp/
翻訳劇の上演を専門に行うカンパニー「中野成樹+フランケンズ」は、中野成樹さんが手がけられる誤意訳と演出により、既成の翻訳劇とは一味も二味も違った世界を作り出しています。今回は拠点とされている横浜を離れの赤坂レッドシアターでの公演。ユーモアと鋭い風刺が盛り込まれたJ.Mシングによる戯曲、「西の国のプレイボーイ」をテキストにした魅力的なプロダクションです。

赤坂レッドシアターには初めて足を運びました。赤坂見附駅から徒歩2分ほどの距離に位置する好立地で、丁度良い小規模なキャパシティを持った新しくてキレイな劇場です。座席は若干硬めに感じましたが、傾斜のついた客席はとても観やすく、なによりお洒落な空間なのが嬉しいです。
そんな劇場にピッタリとマッチするかのような印象を持つ、中野成樹+フランケンズによる「遊び半分」は、とてもお洒落でファッショナブルな演劇作品だと思いました。軽快なれど心に深い余韻を残す魅力的な作品で、美術や衣装、選曲などを初めとするセンスには思わず舌を巻きます。シンプルなれどダイナミックな場面転換に興奮したり、とにかく楽しくて、面白くて、幸せなひと時でした。上演時間は1時間45分弱。
僕がJ.Mシングによる戯曲「西の国のプレイボーイ」に初めて出会ったのは、アイルランドの劇団「ドルイド・シアター・カンパニー」による来日公演へ足を運んだときでした。ドルイド・シアター・カンパニーによる上演はとても素晴らしいもので、今も舞台の残像が心に残るように記憶していますが、今回の中野成樹+フランケンズではまた新たな作品の世界に触れることが出来ました。
中野さんが手がけられる独特の誤意訳テキストにより、丸みを帯びた暖かで優しい日本語に訳されていたように思います。僕が今まで持っていた印象と比較すると、不条理で寓話的な要素が良い意味で調和され、普遍的で身近なコメディに仕上がっている印象を持ちました。軽快な展開なれど心には深い余韻が確かに残り、終演後は充実した気持ちを胸に帰路へ足を進めました。
文化の壁、言葉の壁を楽しみながら、海の向こうの輝かしい名作に今を描き出す、中野成樹+フランケンズ。そう、見ないと損する、中野成樹+フランケンズ。
今回はアイルランドを代表する劇作家J.M.シングの傑作喜劇「西の国のプレイボーイ」を、『遊び半分』と題して誤意訳&上演します。名作“翻訳劇”を、名作は名作のまま、気軽にたのしく本物を!ぜひ、ご来場ください。
村人たちが頻繁に出入りするとある酒場に、ある日、一人の若い男がやってくる。彼はどうやら故郷で重罪を犯して逃げてきたようす。彼の犯罪ストーリーを聞いた村人たちは「そりゃすごい!」と喜び、女の子たちからも大人気に。もともとイケてない若者が次第にヒーローに!ところが、そこに、信じがたい人物があらわれて…。
−−−−−WEB「CoRich舞台芸術!」より