「パパ・タラフマラ『トウキョウ⇔ブエノスアイレス書簡』」
出演:小川摩利子、あらた真生、池野拓哉、菊地理恵、橋本礼、南波冴、天野史朗、清水小寿江

作・演出・振付=小池博史 音楽=中川俊郎 サウンド=藤井健介 <音楽>中川俊郎(作曲・ピアノ) 堀越彰(ドラム) 伊藤彩(ヴァイオリン) 遠藤益民(チェロ) 横手亜梨沙(ヴォーカル) 美術=田中真聡 壁面美術=松島誠 オブジェ=山口百合子 山内祥子 佐藤千秋 森聖一郎 西井佑介 松元久子 衣装=小林和史 甲斐さやか(OUT SECT) 映像=甲斐さやか 照明=関根有紀子 音響=江澤千香子 演出助手=木野文子 眞嶋木綿 舞台監督=大谷地力 宣伝美術=葛西薫 安藤隆 制作=仲島智紗子 山本麻紗子 衣裳協力=早川すみれ・岡田三千代 映像操作=馬場良枝 主催=パパ・タラフマラ 企画・制作=SAIInc. ¥3,700〜¥5,300

07年10月2日(火)〜7日(日)/アサヒ・アートスクエア/http://www.pappa-tara.com/
小池博史さんが作・演出・振付を手がけられる「パパ・タラフマラ」は、独創的なパフォーミング・アーツを展開する気鋭のカンパニーです。日本にとどまらず海外での活動も非常に多い団体で、今回は久々の新作国内公演でした。僕は今まで「百年の孤独」「僕の青空」を拝見しています。

大きな衣装ダンスが置かれた白く四角いステージを囲むように設置された客席、傍らにはピアノ・ドラム・ヴァイオリン・チェロ・ヴォーカルで編成されたバンドが控えています。ワンドリンク付でグラスを片手に客席で開演を待っていると、鮮やかでポップな色彩の衣装を着た役者さんが次々と登場します。
ダンスを踊ったり、セリフを語ったり、歌を歌ったり。パフォーマンス、いや、「パパ・タフラマラ」というひとつのジャンルなのかも知れません。上演時間が1時間30分弱なのが爽快で、最後まで総じて独特の世界観に浸透することができました。
音楽を手がけられた中川俊郎さんは、サントリー烏龍茶のCMソング、UNITED ARROWSの『Cocoloni utao!』の作曲もされている方で、そのサウンドは心地よくも独創的で心に残ります。難解のように思えたりするのに親しみやすく、時に刺々しいほどの刺激があるにも拘らず、優しく深い余韻のあるサウンドが肌に残るよう。この作品にとって無くては成らない存在でした。
歌や台詞を語る場面に関しては若干疑問を持ったというか、もしかしたら自分の好みではないだけかも知れませんが、少なからず気にかかりました。突出した独特の台詞運びや演技だったように思うのですが、まだ上手く機能されていないというか、あまり効果的ではなかった気がします。
WEB「CoRich舞台芸術!」より
ジリジリと鳴り続ける赤い電話、玉手箱のように変化する不思議な衣装箪笥、どこからか聞こえてくるタンゴのリズム、謎の郵便局員が運び続ける大量の手紙と赤いポスト。パパ・タラフマラ流、パパタラ初の、ポップ、ハチャメチャ、ごった煮の推理小説的舞台!中川俊郎楽団が奏でる生音は、ブエノスアイレスのくるおしい喧噪と静寂に生きる一人の女の物語を浮かび上がらせる。全編生演奏で。 |