作・演出:赤堀雅秋 出演:野中隆光、日比大介、児玉貴志、多門勝、黒田大輔、滝沢恵、吉牟田眞奈、梨木智香、赤堀雅秋 ¥3,000〜¥3,700(平日マチネ割引あり)

舞台監督:高橋大輔+至福団、中村貴彦 照明:杉本公亮 音響:田上篤志(atSound) 舞台美術:福田暢秀 舞台製作:F.A.T STUDIO 照明操作:高円敦美 宣伝美術:斉藤いづみ 舞台写真:有賀傑 舞台収録:♀GUCCi♂ 演出助手:武田有史 制作助手:岩堀美紀、谷慎、河野美有紀 制作:武田亜樹 制作協力:西田圭吾 統括:野中隆光 制作:企画製作:HOT LIPS

07年9月29日(土)〜10月8日(日)/ザ・スズナリ/http://www33.ocn.ne.jp/~shampoohat/
赤堀雅秋さんが作・演出を手がけられる、THE SHAMPOO HATの新作公演です。赤堀さんをはじめ劇団員の方が携わった公演は拝見していたものの、個人的に劇団公演を拝見するのは2004年の『肉屋の息子』以来2回目。今回は新劇団員の方も出演されてのプロダクションとのこと。

良い噂をたくさん耳にしたので劇場に伺ったのですが、予想していたよりもずっとずっと素晴らしい作品でした。妻をひき逃げした犯人(野中隆光)に復讐しようとする男(赤堀雅秋)を中心に描く、抽象的な舞台空間で展開されるストレートプレイです。上演時間はノンストップの1時間50分強、だったかな。
渇いているのに肌に纏わりつくような独特の空気感が漂うなかで、とりたてて派手というわけでもなく、シンプルかつ淡々と物事を描写しながら進行していきます。でも、選曲や演出効果もとても渋くてカッコよく、深く印象に残っています。
たわいもない会話に不可解なほどグッときたり、雄弁に語りかけてくる音楽や演出に心を揺さぶられたり。抽象舞台で多くの感情がひしめき合いながら混在していて、登場人物がコミュニケーションを取ったり、取ろうという意思などの移り変わりをつぶさに観られたのがとても嬉しかったです。
具象的にも精神的にも胸が痛くなる描写がそれなりに挿入されていましたが、帰り道はずっしりと深い余韻が心に鎮座しながらも、不思議と軽やかな足取りで劇場を後にすることが出来ました。
公演チラシより
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夜が酷く白かった。どこからか微かにテレビの音が聴こえる。
断続的な群集の笑い声に酷く苛立ち、キャビンマイルドに火をつけた。
松屋でカレーなど食わなければ良かった。
ハァハァと吐き出す息がカレー臭くて、泣くに泣けなかった。
野良猫と目が合った。撫でようとしたら逃げられた。
ポケットから折りたたみ式のナイフを取り出した。
ドンキホーテで二千円のナイフ。
夜が酷く白かった。そろそろ行かなければならない。その夜の侍。