出演:雨森スウ、河合咲、木村美月(クロムモリブデン)、こいけけいこ(リュカ)、境宏子(リュカ)、池田ヒロユキ(リュカ)、鈴木浩司、中田顕史郎 ダブルキャスト:足立由夏/大塚秀記

脚本・演出:黒澤世莉 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 宣伝美術:村山泰子(時間堂) 宣伝・舞台写真:松本幸夫 ビデオ撮影:大澤大介(大澤大介事務所) $堂 演出助手:菊池佳南/佐伯風土/谷賢一(DULL−CORORED POP) 制作:田中沙織(柿喰う客) 提携:王子小劇場 主催:時間堂 前売・当日ともに1,800円(cinema price theater project)

07年10月19日(金)〜29日(月)/王子小劇場/http://www.seriseri.com/jikando/
黒澤世莉さんが脚本・演出を手がける「時間堂」の最新公演。今回は2004年に初演された同名作品の再演で、脚本は改訂が施されているようです。時間堂は「cinema price theater project」を実施しており、チケット代は前売・当日ともに1,800円という低価格に抑えられています。

団結していた人々に訪れる残酷な試練。近未来を舞台にした男女9人による会話劇を、音楽も転換も無いシンプルなステージングで描きます。登場人物に愛らしさを感じたり、酷な事件が起こったとしても、常に優しい眼差しが注がれているような。とても面白かったです。上演時間は1時間40分弱。
四角く切り取られた黒いステージをL字型に客席が囲みます。床に張られた白いテープで部屋の間取りを表現しているのがクールで、調度品や客席に吊るされた照明器具もお洒落で素敵。簡潔に仕上られていますが、印象に残る空間でした。
衣装は普段着のような軽装だったのですが、女優さんの足元が可愛かった。それぞれがビビットな色使いのタイツを身に着けていて、役柄を象徴するような刺激になっていた気がします。
役者さんの演技がとても素敵でした。しっかり舞台に立って呼吸しているというか、演技していることはもちろん分かるけれども、一瞬ごとの感情が揺らめく過程に心動かされるものがあります。演劇や演技はそもそも嘘をつくことだと思うのですが、重要なのは嘘の「つき方」であって、時間堂の場合はそのつき方の確信を得ているんじゃないかな、と。その確信を上手く言葉で表現できないのですが、劇場で確かめる価値は十分にあると思います。1,800円は非常にお得な気がしました。
WEB「「時間堂2007計画ブログ」より
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今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、ひとが月への移民をはじめたころの話。
郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者たちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落選。の、はずだった。けれど、管理官と呼ばれるひとの一言によって、状況は一変する。
「補欠がでたので、一名の代表者を選んでください。制限時間は60分」
信頼しあい、助け合ってきた仲間たち。
だからこそ一人は月へと送ろうと、お互いを労りあい、傷つけあいながら話しあう。恋人たちは、月と地球の距離をおそれ、気持ちがすれ違っていく。
36,000キロの恋人たち、選ばれるのは一人。