久しぶりの友人が訪ねてきた。
釣り仲間だ。ひととおり用件が済むといつの間にか釣りの話になった。
KUさんは、オイラが渓流釣りを強引に始めさせられた頃・・・師匠とともにオイラに釣りを教えてくれた恩人だ。
KUさんの血液はB型・・・ちなみに師匠はA型・・・オイラはO型・・・川で先行者や後から登ってくる人との交渉はB型のKUさんが受け持った。ソフトで交渉がうまい。その上いつも周囲に気を遣ってくれた。
釣り方は三人とも違った。KUさんは淵などでじっくり釣るタイプで、その集中力はすごい・・・師匠はいかにもいそうなポイントを狙う本格派タイプ・・・オイラは落ち込みが得意で、いそうもないポイントで意外性を狙うタイプだった。
三人でよく出かけた。毎週出かけた。
オイラが初心者で2〜3回全然釣れない日が続くと、師匠と二人でオイラを常に先行させてくれた。オイラが最初の一匹を釣り上げたとき二人で拍手をしてくれた。
「オイラには釣りの素質がないから、もう釣りなんかやめた!!」なんてわがままを言えば一生懸命に気を遣ってくれた。
秩父の滝川・入川・中津川・・・群馬県中里村近辺・・・群馬県の吹き割りの滝近辺・・・新潟県湯沢・六日町近辺・・・等々三人での釣りの思い出は多い。
そんな三人が仕事の関係でスケジュールが会わなくなった。おまけにKUさんは膝を痛めてアプローチの長いところは行けなくなった。オイラは師匠と山にも登るようになった。色々なことが重なって、いつしか三人で釣りに行かなくなってそろそろ10年位になるだろうか。
お茶を飲みながら、いつしかKUさんの今年の成果についての話になった。
膝が痛いので車から降りてすぐ竿を出せるところに行っているらしい。
入川の管理釣り場で20匹釣れた話、雁坂峠を越えた広瀬ダム近くの管理釣り場で30センチの山女魚を釣った話・・・群馬の管理釣り場に出かけ30匹釣った話・・・長野の大町付近まで釣りにいった話・・・など釣果について眼を輝かせて話してくれた。
オイラも師匠との最近の釣りの姿勢について語った。
柳小屋の奥にある「千丈の滝」上で一人一匹に制限した話・・・秩父岩魚の保護の話・・・
師匠と二人でキャンプしても5匹以上は釣らない話・・・ある人は禁漁期になると岩魚の産卵床を作るため渓に行く話・・・
「数を釣る釣りからは卒業したんだ」と話しても、わかってもらえないようだった。
オイラ達とKUさん・・・違う釣りの道を歩いているな〜と感じた。
10年のブランクは長い。