「これおばあちゃんだと思って大事にしてね」とオイラに渡してくれたのは「龍」の根付。
秩父神社から番場通りをまっすぐ歩いていくとレトロなお店が眼に入る。
白壁とレンガ造りのお店・・・「パーラーコイズミ」は喫茶店としては秩父で一番古いお店・・・建物も内部も昭和の雰囲気が漂っている。
それもそのはず・・・オープンしたのは昭和42年4月。
すでに41年の歳月が流れている。
レトロな外観の雰囲気を撮影しようとカメラを構えていると自転車に乗ったおばあちゃんが店の前に自転車を停めた。
おばあちゃんはそのまま・・・店の中へ・・・
「まあ〜いいか・・・」撮影をあきらめてオイラも店の中へ。
店の中で撮影を始めるとおばあちゃんは興味津々・・・
オイラの邪魔にならないように気を使っているが・・・邪魔している。
「どこから来たの〜・・・」「秩父ですよ」
「このお店私は大フアンなの・・・とても美味しいのよ・・・上手に撮ってね」とおばあちゃんは語りかけてくる。
「オイラ・・・カメラは初心者なんで・・・」
「うそうそ!!」絶対にそんなことないわ・・・格好でわかるもの」
「格好??」

Kさん
撮影用のピザトーストとチョコパフエが運ばれてきた。
おばあちゃんはうれしそうに・・・「あっちに置いたほうがいいよ」などと撮影のお手伝い。
撮影が終わってオイラはピザトーストを・・・
甘党でないオイラはチョコパフエなんて食べたことがない。
甘いものを見ただけで胸が・・・
「おばあちゃんチョコパフエ食べませんか・・・」とオイラ。
「いっぱい食べたから・・・」「そんなこといわずに・・・オイラからの気持ちです」
「そう・・・それじゃ〜」
おばあちゃんはうれしそう・・・
ご主人と話しているいるオイラのところにやって来たおばちゃん・・・
「これは私のお守り・・・大事にしてね」とオイラに根付を差し出す
見れば龍が巻きついた立派なお守り・・・

龍の根付
受け取るのを遠慮した。
おばあちゃんはオイラの手に根付を包み込んで・・・「いいことがあるわよ」とニッコリ。
なんだか後姿が亡き母に似ていた。