寝袋にくるまってベンチの上・・・
駐車場には時折登山者の車が入ってきて真夜中なのに全然寝つけない。
焦れば焦るほど眠れない。
午前4時近く・・・登山者が集まりだした。
オイラ達も起きだして登山の準備を始めるが頭がぼうっとしていて身体がだるい。
「鳩待峠」までは乗用車の乗り入れ禁止。
この駐車場から乗り合いのタクシーで向かうしか方法はない。
鳩待峠へ入るゲートが開くのは午前5時。
続々と登山者が集まってきて・・・それぞれタクシーに乗り込み出かけてゆく。
金曜日の夜・・・秩父を出発したのは午後9時を回っていた。
メンバーはクロちゃん・・・jeepさん・・・そして尾瀬の案内をお願いしたshinさん。
Jeepさんは初めての尾瀬・・・オイラは至仏山に二度登った経験はあるが尾瀬の湿原を歩いた経験はない。
shinさんは尾瀬のことを知り尽くしている大ベテラン。
シーズン中は月に二回は尾瀬にやってくるというから驚きだ。
駐車場でも古くからの友人と談笑している。
余裕のshinさん・・・緊張のオイラたち。

天使のはしご
Am5時15分・・・鳩待峠到着。
本日のコースはアヤメ平〜富士見峠〜竜宮小屋〜山の鼻〜鳩待峠のコース。
全長20キロ近いコースだと・・・shinさん。
カメラと三脚の入ったザックは思ったよりも重い。
ほとんど寝られなかったオイラ・・・なんだか頭が痛く不安がよぎる。
「アヤメ平付近でキヌガサソウが咲いているかも知れない」とshinさん。
何でも「キヌガサソウ」とは幻の花。
尾瀬に入るベテランの人たちでさえ見たことがあるのは一割くらいの人だろうといわれているというくらい珍しい花らしい。
天気は予想もしなかった青空。
登り始めはいきなり急な階段・・・
身体がまだ眠っているオイラ・・・足は重いし息が切れる。
足元の花・・・shinさんの知らない名前はない。
いろいろ説明を聞きながら原生林の中・・・木道を歩く。
階段を上り終えると突然前方に緑の草原が開けてきた。
つづく

天空尾瀬