2018/2/1

2018年1月の読書  

1月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5371
ナイス数:530

この星の忘れられない本屋の話この星の忘れられない本屋の話感想
アンドレイ・クルコフやフアン・ガブリエル・バスケス、イーユン・リーやダニエル・ケールマン……15人の作家たちが、それぞれにゆかりのある町の思い入れのある本屋について語るアンソロジー。読み終えた後は、本屋さんにいかねば……それも今すぐに!そんな気持ちにさせられる。
読了日:01月05日 著者:


あたしのクオレ(上) (岩波少年文庫)あたしのクオレ(上) (岩波少年文庫)感想
書店横断フェア「はじめての海外文学 vol.3」の1冊。訳者の解説によればイタリア語のcuoreは英語のheartと同じように、心臓だけでなく「心」や「胸の内」「気持ち」などいろいろな意味を持っているとということ。現代イタリアを代表する児童文学作家ビアンカ・ピッツォルノが、自身の子ども時代、1950年代のイタリアを舞台として作り上げ学園物語は、少女たちの夢や憧れだけでなく、激しい憤りや悔しさをいきいきと描きだしていた。
読了日:01月08日 著者:ビアンカ・ピッツォルノ


あたしのクオレ(下) (岩波少年文庫)あたしのクオレ(下) (岩波少年文庫)感想
物語の展開は勧善懲悪とはほど遠く、主人公たちはもちろん読者である私でさえも、時に無力感にさいなまれずにはいられません。けれども、子どもたちも読者も思い知らされるのです。弱い者いじめも、先生へのおべっかも、えこひいきも、教室で繰り広げられる悪は、どれも大人社会の縮図であることを。
読んでいる最中はもちろん、読み終えた後、あなたもきっと思うでしょう。がんばれ、私のクオレ!がんばれ、あなたのクオレ!!って。
読了日:01月08日 著者:ビアンカ・ピッツォルノ


吟遊詩人の魔法〈上〉 (創元推理文庫)吟遊詩人の魔法〈上〉 (創元推理文庫)感想
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。吟遊詩人、失われた魔法、秘められた恋、謎多き死体、探索の旅……ファンタジーの定番を盛り込みながらも、意外と保守的なこの界隈に新しい風を吹かせつつある先が楽しみな大型新人の登場か?!
読了日:01月10日 著者:イラナ・C・マイヤー


吟遊詩人の魔法〈下〉 (創元推理文庫)吟遊詩人の魔法〈下〉 (創元推理文庫)感想
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。主役級の人物が次々と登場し、それぞれの物語が語られていく群像劇。ときおりふいにおとずれる夢か幻かという不思議な場面が鮮やかで、まさに魔法の力を感じさせるものになっている。とりわけ身分や財があったとしても女は政略結婚の道具か、愛玩程度の扱いしか望めなさそうな社会にあって、やむを得ない事情からとはいえ、たくましく自分の道を切り開いていこうとする女性たちの力強さに思わず喝采をおくってしまう。デビュー作にして三部作の第一部とのこと。続編が楽しみだ。
読了日:01月10日 著者:イラナ・C・マイヤー


次元を超えた探しもの: アルビーのバナナ量子論次元を超えた探しもの: アルビーのバナナ量子論感想
亡き母を捜し求めてパラレルワールドを旅する少年アルビーの物語。やまねこ翻訳クラブの横山和江さんが翻訳を手がけられたSF冒険ファンタジーは、「できないとあきらめずに、まずは挑戦してみよう」という好奇心とやる気を後押しする良質の児童文学であると同時に、“喪失”の物語でもあり“発見”の物語でもある多重構造の味わい深い物語だった。
読了日:01月11日 著者:クリストファー エッジ


なくなりそうな世界のことばなくなりそうな世界のことば感想
世界から消えかかっている少数言語の中から50を選び、各言語の研究者たちが思い思いの視点で選んだ「そのことばらしい」単語に文と絵を添えて紹介した少数言語の単語帳。その言語のどの言葉を選ぶかは、協力した研究者に任せたということなので、単語であったり熟語であったり、物の名前であったり、感情表現であったりし、受ける印象もまちまちではあるが、1ページ丸々使って描かれているイラストが、その言葉を使っている人々の生活をぐっと身近なものに感じさせてくれる。
読了日:01月13日 著者:吉岡 乾


くまだっこくまだっこ感想
やまねこ翻訳クラブのたなかあきこさんの訳本。冬眠から目覚めたくまくんがおきぬけに考えたことは、「お腹がすいた」でも「遊びたい」でもなく「だっこしたい!」ということだった?!オチまで読んで素敵なだっこに思わずにっこり。
読了日:01月14日 著者:デイヴィッド メリング


図書館にいたユニコーン (児童書)図書館にいたユニコーン (児童書)
読了日:01月14日 著者:マイケル モーパーゴ
失われた時を求めて〈2〉第1篇・スワン家のほうへ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)失われた時を求めて〈2〉第1篇・スワン家のほうへ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)感想
あしかけ1年。常に枕元におき、行きつ戻りつしながらゆっくりと読み進めてきた。長い時間をかけて読んだのは、なかなか読み進められなかったからとか、面白くなかったからなどという理由ではなく、なんだか急いで読み終えてしまうのがもったいない気がして、少しずつ先を読み、時にはワグナーを聴きながら、時にはボッティチェッリの図画集を開きながら、時にはギリシャ神話を紐解きながら、また時には1巻まで戻ったりもしつつ、物語の中にどっぷり浸っていたからだ。また一年かけて続きを読もうと思っている。
読了日:01月15日 著者:マルセル プルースト


ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)感想
ちらちらとアニメを見たのが運の尽き?!再読の呪いにかかってさあ大変。本棚の奥から引っ張り出して読んでしまった。いいよねえ。やっぱり原作は素晴らしい!
読了日:01月16日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン,Ursula K. Le Guin


肺都(アイアマンガー三部作3) (アイアマンガー三部作 3)肺都(アイアマンガー三部作3) (アイアマンガー三部作 3)感想
アイアマンガー三部作ついに完結!ありがとうケアリー!ありがとう古屋さん!!この面白さはとても一言ではいえやしないが、さまざまなしかけがほどこされていて一読しただけでは味わい尽くしたとは思えないと、早くも『堆塵館』に戻って再読をはじめてしまった。
読了日:01月18日 著者:エドワード・ケアリー


アメリカ児童文学の歴史: 300年の出版文化史アメリカ児童文学の歴史: 300年の出版文化史感想
児童文学は、他の出版物とは違って、作品が対象とする読者と、本を購入するためのお金を払う購入者が異なる場合が多い。作品は読者に受け入れられなければならないが、同時に読者に買い与える購入者にも受け入れられなければ売れないのだ。だからこそ、大人の思惑が大いに関係してくるわけで
児童文学の変遷もやはり社会の様々な変遷と無関係でいられはしない。その意味で、児童文学を通してアメリカの歴史を考察するという読み物としてなかなか興味深かった。

読了日:01月20日 著者:レナード・S. マーカス


場所 (フィクションのエル・ドラード)場所 (フィクションのエル・ドラード)感想
ある日目覚めると、彼は暗闇の中にいた。そこは自分の寝室ではなく、見知らぬ部屋でマットレスも毛布もないフローリングの上に外出用のコートを着たまま寝ていたのだ。手探りで部屋をさぐり、ドアノブを見つけてありったけの勇気を振り絞ってドアを開けてみると、そこにもまた同じような真っ暗な部屋があり、さらにまた手探りで探り出した次のドアを開けると、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかりだった。ウルグアイの作家が描くのはいわゆる“不条理”ものだが、難解なことはなく読みやすくさえある。面白かった。
読了日:01月22日 著者:マリオ レブレーロ


アニーのかさアニーのかさ感想
兄を失った10歳の少女アニーの物語。児童文学に限らず、世の中には愛するものの死を受け入れていく過程をあつかった物語が数多くあるがこの物語は中でも秀逸だ。表紙にかかれた赤いかさのかわいらしさと、やまねこ翻訳クラブの武富博子さんのお名前に惹かれて、どんな話なのか全く知らずに手にした本だったのだが、タイトルがしめす“かさ”の意味がわかったとき、思わず涙せずにはいられなかった。
読了日:01月24日 著者:リサ・グラフ


少女小説から世界が見える少女小説から世界が見える感想
“19世紀の終わりから20世紀にかけて、欧米で書かれた少女向けの家庭小説”=少女小説と定義して、翻訳やTVアニメを通じ、日本でも広く世代を超えて愛されてきた『若草物語』『家なき娘』(=ペリーヌ物語)『小公女』『赤毛のアン』『あしながおじさん』の5つの少女小説を軸に、それらが書かれた時代背景との関連や物語同士の関連を紐解く評論集。ネタとしてはなかなか面白く思わずあれもこれも改めて読んでみたくなってしまったが、それで結局……という「総論」としてのインパクトが今ひとつ弱いような気がしないでもなかった。
読了日:01月26日 著者:川端 有子


ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)感想
再読。図らずもル・グウィン追悼読書となってしまいはしたけれど、1人ル・グウィン祭開催中。
読了日:01月29日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン,Ursula K. Le Guin


もういちど家族になる日までもういちど家族になる日まで感想
11歳の少女オーブリーは、パパと妹を自動車事故で亡くし、ママと二人で暮らしていましたが、ある朝、ママはなにもいわずに家を出て行ったきり帰ってきませんでした。オーブリーは母方の祖母の元に引き取られることになり、苦労しながらも新しい生活にも少しずつなじんでいきます。そんなある日ようやくママの消息が明らかになり………。タイトルと帯に書かれた文言から、ネグレクトを扱った物語なのだろうと見当をつけていたので、それなりの覚悟をもって読み始めたつもりだったのですが……。号泣する準備はできていませんでした。
読了日:01月30日 著者:スザンヌ・ラフルーア

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