但馬国府・国分寺館職員が、日々の出来事や館の裏話などを書き綴ります。
2009/11/20
今日の発掘現場です。
ご覧のように重機掘削は順調に進み、現在は「遺物包含層」を出している段階。
「遺物包含層」とは、奈良・平安時代の建物跡などが見つかる「遺構面」の
上層にある地層で、国分寺廃絶後に堆積した土のこと。
後世に堆積した土なのでドカッと掘ってもいいのですが、「遺物包含層」の
名前のとおり、多くの土器や瓦が含まれています。したがって、これから少し
ずつ掘り下げていきます。ご期待ください。

さて、午後には鳥取県立博物館の学芸員の方がお見えになりました。
平成24年に開催予定の展覧会のことで、展示資料の下調べをされました。
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え?平成24年!?
いつも自転車操業の私は、見習うことばかりでした。
長期的な展望と綿密な下調べは、良い展覧会にするための基本。
その過程では多くのアイデアが生まれ、通説を覆すような発見もあり、
より豊かで深みのある展覧会が開催できるのです。
分かってるのなら、やれよ。 …はい、そうですね。

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2009/11/19
私の日頃の行いが悪いため、発掘調査が始まって2日連続雨模様でした。
先が思いやられますね。
今日はようやく天気も持ち直したため、発掘調査2日目。
作業員さんも加わり、賑やかな発掘現場となりました。
と言っても、今日の作業は主に重機掘削。
この付近は、真砂土によって1m以上も地面がかさ上げされているため、
重機を使ってガサガサと土を取り除いていくのです。
重機のオペレーターは、資格を持った当市職員。
私は…現場ではやることがほとんどないため、大半の時間、国分寺館の事務所
で仕事をしていました。
したがって、「発掘調査!」と言っても肉体労働はまだ先です。
早く鈍った体を酷使しないと。
それにしても、今日は寒かった!


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2009/11/14
今日は一日中、賑っていた国分寺館。
そう、今日・明日の2日間、入館無料なんです!
当館では、毎年「関西文化の日」に賛同し、11月第3週の週末2日間を入館
無料にしています。
明日は良い天気の予報です。ぜひ、この機会にお越し下さい!
今日はまた、午後に公開講座「源氏物語の世界」も開催。
慌しく一日は過ぎていきました。
週末2日間を入館無料にすると、当然入館料収入は減るわけですが・・・。
「せっかくの機会やから入ってみた」
「いやー、面白かった。ありがとう」
などの声をいただきました。正直、嬉しいです。ありがとうございます。
百聞は一見にしかず。まずはご覧あれ!

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2009/11/11
博物館実習が終わってほっとしたのも束の間、明日から館外展示が始まり
ます。
館外展示は、いわば出張展示。当館以外のギャラリー等にお邪魔し、資料
を展示させていただきます。
毎年、「新発見!豊岡の歴史展」と題し、最近の発掘調査で出土した資料
などを紹介しています。今年は但馬国分寺跡出土資料を中心に展示を構成
する予定です。
会期は、11月12日(木)〜11月26日(木)まで。
会場は、JR江原駅構内の「Weぷらざステーションギャラリー」にて。
観覧は無料です。お気軽にお越しください!

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2009/11/8
今日で、6日間の博物館実習は無事に終了しました。
ほんと、あっという間でした。
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この実習7日間は、とても楽しく学芸員に必要なことを学ぶことができ、充実
した日々を過ごせたと思います。当初は、学芸員に必要な土器の復元や写真撮
影などの技術や知識を学びにきたつもりでしたが、学芸員の前岡さんはこの一
週間一貫して、土器の歴史と向かい合うことが大事、お客さんがなにを知りた
いのか考えることが大事と学芸員としての「心構え」を教えてくださった。当
たり前のことですが、私は何事も「心構えが大事」ということを再認識するこ
とができ、とても意義のある実習になったと思います。
また、この実習では私自身の新たな知的好奇心を喚起させる実習になったと
思います。植村直己冒険館では植村さんの生き方に感動し、植村さんのような
生き方をしてみたい、植村さんと同じ景色を見てみたい、と思うようになりま
した。この但馬国府国分寺館においても、教科書でしか知らなかった国分寺が
身近に感じられ、考古学の世界や古代の日本にも興味を持つようになりました。
そして、最後に本日の実習で前岡さんがおっしゃった「色々なことに興味を
持ち、色々なものを見、色々な体験をして下さい。そして夢を持ち続けてくだ
さい」という言葉がとても感慨深く印象に残っています。最近私は今年の教員
採用試験に落ちたにもかかわらず、来年に向けてまだ勉強も始めないでダラダ
ラとした日々を過ごしていました。しかし、長崎に帰ってからはこの言葉を胸
にまた来年の教員採用試験に向けて頑張ることができると思います。そして、
今回の実習では古墳の発掘現場に連れて行ってもらったり、土器の復元を教え
ていただいたりと様々な体験をさせていただき、前岡さん、大変お世話になり
ました。
そして、設備や実習道具などをそろえていただき、また私たちの実習を引き
受けていただき、但馬国府国分寺館の皆さん、たいへんありがとうございました。
(長崎大学教育学部4年生 立川尚己)
今日で但馬国府・国分寺館での博物館実習の全日程が終了しました。豊岡と
いう初めての土地での実習でしたが、毎日が本当に充実していて一週間があっ
という間だった気がします。
学芸員の前岡さんは「学芸員は雑芸員だ」と言われていましたが、学芸員に
は本当に様々な仕事があることを学びました。歴史の研究はもちろん、発掘資
料の記録や修復保存、そしてその資料のもつ情報をいかに分かり易く多くの人
に伝えるかという“博物館での展示”など、裏方としての学芸員の仕事は本当
に大変なものだと思いました。しかしその分、求めていた人に求めていた情報
を伝えることが出来た時の喜びは格別なのだと思います。
今回の実習では学芸員の仕事そのものを教えてもらうと同時に、博物館があ
る土地の歴史や風土を知るために、前岡さんに豊岡市内の様々な遺構に連れて
行ってもらいました。百聞は一見しかずとはよく言ったもので、実際に遺構に
触れ五感を使って感じることは、本当に重要なことだと思いました。これは、
学芸員を目指すにしろ学校の教員を目指すにしろ忘れてはならないことです。
今回、11月という時期に博物館実習を受け入れていただいた、前岡さんを
はじめとする但馬国府・国分寺館の職員の方々には本当に感謝しています。こ
れから大学に戻っても、学芸員の在り方、博物館の在り方について考えてみよ
うと思います。本当にお世話になりました。
(長崎大学教育学部4年 久我一晋)
2日から始まった実習も、8日の今日でいよいよ最終日となりました。
全く見知らぬ土地で、正直不安もありましたが、館の皆さんに可愛がっていた
だき、非常に楽しく有意義な6日間となりました。但馬の個性豊かな博物館や、
雄大な城址、歴史の重みを感じさせる古墳を余す所なく堪能することができま
した。そのなかで強く印象に残っていることが2点あります。
1点目は文化財保護の難しさです。見学させていただいたもののなかには、
民家の中に遺跡があったり、遺跡を守るために陸橋やトンネルを通したり、と
いった工夫がなされていました。文化財と共存すること、さらに保存すること
には多くの困難がつきものであるということを実感しました。
2点目は学芸員の仕事の難しさです。仕事の種類が非常に多い上に、一つ一
つの仕事に丁寧さやテクニックが必要になります。土器の修復や拓本をとる作
業などを通して、地道な努力をしていくことの必要性が分かりました。
私は歴史や美術が好きで、以前から博物館・美術館にはよく行っていました
が、実際に博物館の現状や仕事について学び、別の側面から博物館・美術館の
持つ役割を体感することができました。そして以前よりも一層先人の業績を大
切にし、将来の世代へ伝えていかなくてはならないという思いを強めました。
来年からは学校現場で働くこととなりますが、学校教育と社会教育の連携を
意識した授業づくり、子供に歴史の持つおもしろさを伝えられるような授業づ
くりを心がけていきたいと思います。
また、最後になりましたが、11月という時期はずれの実習生を受け入れてい
ただき、本当にありがとうございました。お忙しい中、多くの遺跡や博物館な
どを見せていただき、学校では決してできない非常に貴重な経験をさせていた
だくことができました。感謝の思いを忘れず、社会人として頑張っていきたい
と思います。一週間お世話になりました。
(長崎大学教育学部4年 末吉幸子)
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一週間お疲れさまでした。
当初は「なぜ長崎から?」「なぜ豊岡に?」「なぜ11月に?」と思っていた
のですが、この一週間ですっかり豊岡市民になってくれました。ありがとう。
今回の実習生のみんなは、教育学部で中学校の社会科の先生を目指すコースに
所属しています。ということは、子どもたちに歴史の面白さや大切さを伝える
という大きな命題を背負っているわけでして。
学校で教わるさまざまな教科の好き・嫌いは、それを教える先生にも理由があ
るでしょう。
指導の上手な先生に教わる教科は、授業を受けていて楽しいものです。
一方…苦痛な授業があることも事実。
3人の実習生のみなさんには、子どもを歴史好きにさせる先生になってくださ
い。また、単に「歴史を学ぶ」だけではなく、「歴史から何を学ぶか」「歴史
をどのように伝えていくか」を考えさせるようにも心がけてください。
それには、歴史だけではなく、広い視野と見識が必要でしょう。
実習中に何度も言いましたが、今の若いうちに、旺盛な好奇心でたくさんの
感心・知識を身につけてください。必ず、将来役に立ちますから。
長崎にも遊びに行きます。超高級中華料理店を予約しておいてくださいね。
お疲れさま!

朝来市・竹田城跡。右上に写っているのは末吉さん。

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