2008/5/22
遼はにこっと笑いながら
「初めまして、僕、遼って言います。ありすちゃん、道に迷ったのかな?」
「お兄ちゃん、道に迷ったんじゃないよ。お母さんがつれてきたの」
「そうなの?お母さんはどうしたのかな?」
「それが・・・戻ってこないの」
破裂したようにわっと少女が泣き出した。
遼が抱き寄せると、胸にすがってわんわんと泣き続けた。
「ひどい親だよ。こんな子を置き去りにするなんて」
ありすの背を優しく撫でながら、遼が彩花に言った。
「そうだよ。その親ったら、私は知り合いだから待ってなさいって言ったらしいの」
「この子を知ってる?」
(続く)
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