2007/8/29
「■踏生集秀句 綾野南志薦 2007年9月号」
踏生集秀句
三更の月が地吹雪蒼くする 岩下哲也
三月の断想として総ガラス 菊地京子
まんさくや日差しが洗う川の底 杉本かずみ
囀りの吃りて杣の野辺送り 塚田愁星
たましいの破片集めては氷瀑 小松雅朗
梅散って桃咲く今日も素顔なり 金城照子
風光るシューズの色は白でいい 佐々木洋子
啓蟄や芝居は雪の降る場面 滝浪 武
みつまたに風の孤独を想うなり 山崎せつ子
別れ会帰って啜る根深汁 松下總一郎
梅の香や禅寺の内覧謝絶札 土肥敬一
濃墨の退職願二月尽 八木邦夫
突端を空とつないで春岬 山口智子
順光のどのアングルも春うらら 河村義郎
蟇のごと穴出でずんば何とする 古幡かげふさ
二月早や陰翳薄き白磁壺 瀧澤伸行
2007年6月号より選出

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