2007/12/4
「■踏生集秀句 綾野南志薦 2007年11月号」
踏生集秀句
大沼やかもめ紛るる花曇り 中村里子
牡丹百見て来て夜の無力感 綾野道江
朧夜のわが毒薬となるカフカ 斉田仁
虫喰いのセル遠くなる父と母 西村慧子
鳥渡る突然ですが飛蚊症 吉田 功
益荒男の末裔ぶって兜飾る 丸山ただし
春惜しむロシアンティーの作り方 松本滋子
美味そうに麒麟の喰める春の雲 久保田凉衣
星朧しゃっくり止める深呼吸 村田珠子
植田よりちりめん皺の風渉る 梅田英子
猛き子に生まれ変われよ風ぐるま 八木邦夫
風光るなるほど巨き馬の尻 吉川葭夫
ふところに一村抱き春の山 森本弥生
大雨の洗いし空気花大根 久野眞喜恵
花吹雪葦駄天像は剣捧ぐ 村上千代美
楊貴妃という緋牡丹の崩れ際 潮 仲人
2007年8月号より選出

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