2014/3/8

冬の競輪、自注  

石田比呂志さんには、ただ一度、和倉温泉で、おたがい、ある歌会の選者として会いました。とんでもなく魅力的な存在でした。歌会のあと、酒を呑みながら競輪の話を聞いたのですが、その夥しい競輪選手の名前のうち、私の知る名前は数人でした。残念ながら、馬の名前に比べて、競輪選手の名前には私は疎い。「ギャンブルの魅力って、恋愛と同じで、ディテールなんですよね」と私が言うと、笑いながら「うーんディテールか!」と半分肯定されていました。
その、ちょうど三年後、阿木津英さんから『閑人芸(口+芸の旧字)語』が届いて、石田さんの急逝を知った次第。私は歌壇情報にも疎くなっている。
和倉で別れた直後、「和倉では大変お世話になりました。帰熊後、われながら言動の軽薄さに自己嫌悪のどん底にいます。」という葉書が届いた。とてもお洒落でナイーブな人だった。
和倉歌会で、石田さんと私は数百首の中からたまたま同じ作品を一位に推した。石田さんはこうした「一致」の危険性にも触れていた。
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