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2009/6/24 2:15
"Eurofighter Typhoon" vs "F-22 Raptor"
日本は次期主力戦闘機(FX)として、世界最強の呼び声も高い >"F-22 Raptor"の導入を切望していますが、米国はこの戦闘機が高度軍事機密の塊である事を理由に難色を示しています(>"日米同盟の不気味な火種 -- FX選定で広がる日米温度差 --)。
F-22については、日本に売る売らないという以前に、米本国でも未だ方針は揺れ動いています(>"米下院委が新たに F-22を12機調達‐ゲーツ国防長官、生産継続には反対)。
その間隙を縫うかのように、欧州は英伊西独4ヶ国が共同開発した(>"ユーロファイター タイフーン")の売り込みをかけてきました。
>"BAE pitching Typhoon as F-22 eludes"
>"ユーロファイター タイフーンEurofighter Typhoon"
>"英 BAEシステムズ、「FX」採用ならユーロファイターの技術情報を開示"
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> 英 BAEシステムズのアンディー・レイサム副社長は11日都内で記者会見し、日本の次期主力戦闘機「FX」の候補機である欧州のユーロファイターについて、日本が採用を決めた場合、日本でライセンス生産がしやすいよう詳細な技術情報を開示する考えを明らかにした。
> 日本の戦闘機は代々、米軍機をライセンス生産してきたが、詳細な設計情報を開示しない「ブラックボックス」化が進んでいる。日本の防衛産業は先端技術に触れられず、生産や整備面での障害になっている。レイサム副社長は「我々はブラックボックスを設けない」と述べ、米国との違いを強調。ユーロファイター採用のメリットを強調した。
> FXを巡っては、防衛省の大本命だった米ロッキード・マーチンの最新鋭機 F22がオバマ政権の発足を受けて生産中止される方針となり、選定作業が混迷している。
これに対し、> "戦闘機としてのユーロファイターは優れた機体だと思いますが、日米安保に縛られた日本では現実的な選択とはならない気がします。自衛隊は、兵站物資の備蓄に乏しく、アメリカからの支援を前提にしています。アメリカがユーロファイターの消耗部品の提供をしてくれるなら可能性はあるかもしれませんが、おそらく無理でしょう。アメリカ議会もいまだラプターの輸出と生産中止でもめているようですから、FX問題はまさに混迷状態ですね"という意見があります。
もっともな意見です。米軍が駐留しているおかげで、戦後日本が 60年以上に渡って平和を享受してきたのは事実ですが、しかし米軍は日本を守るために駐留しているわけではありません(>"憲法記念日(日本国憲法施行 62周年)")。
米軍が駐留してきたのは、冷戦時代には仮想敵国 No.1であったソ連と対峙するための前線基地として日本が絶好のポジションにあるからです(>"「悪の地政学」 倉前盛道")。
既にソ連は崩壊しましたが、21世紀の冷戦相手として米国が意識しているのは中華帝国であり、この場合にもやはり日本は重要な位置にあります。
特に、中国大陸を封じ込めるかのように配列している沖縄諸島に設置されている米軍基地はとてつもなく重要であり、逆に言うと中華帝国にとっては突破する事が必要不可欠な包囲ラインとなっています。
付け加えると、"ビンの蓋"論という物があります。つまり、太平洋戦争において散々にてこずらされた日本人が再び立ち上がってこないよう、憲法9条を押付け日本人が国家安全保証や軍事について真剣に考えないように仕向けたうえで、その代わり軍隊を配備し日本の安全に責任を持った、という面はあります。
昨今の日本人の"腑抜けぶり"、"平和ボケぶり"を見ると、米国の戦略に対し"お見事!"と賞賛せざるをえません(笑。
この場合、米軍が日本に駐留しているのは、日本を抑えるため、属国として日本を実質的に占領し続けるためという事になります。
逆に言うと、米国はそれだけ日本が再び立ち上がってくる事を恐れているのだとも言えるのですが、現状では完全に"してやられている"としか言えません。
例えば、北小中華問題では、弾道ミサイルや核爆弾の実験が行われても、世論は何の反応も示しません。さらに、拉致問題に関して米国に裏切られても何とも思いません(>"緊迫する朝鮮半島情勢")。
パックス・アメリカーナにおいては、平和ボケしてヌクヌクとしていられる反面、単に雁字搦めにされ身動きが取れないというだけでなく、国民はその事を自覚することすら出来ないのです。
本当は米国の裏切りに対しは、FXとしてユーロファイターを採用してみせる事で、"兵器の調達先は米国だけではないんだ"という意思表示くらいはできると良いのですけどね。
あるいは、F-22の販売について米国と交渉するためのカードとしてユーロファイターを利用してみせるのもありでしょう。
無論、対米関係は重要ですから、あかささまには言えません。公式には"F-22を売ってくれて、かつライセンス生産も認めてくれるなら、是非にも米国から購入したい"、"しかし、米国が認可してくれないので、仕方なくユーロファイターを採用したのだ"という事にして(笑。
欧州が売り込みをかけてきた途端、米国が態度を変えている通り、裏切りに対し"怒っているフリ"くらいはした方が、長期的には日米関係のためにもなります。
>"Hurdles to a Japanese F-22"
>"日本、最新 F-22ラプター購入に向けてロビー活動(1" & "日本、最新 F-22ラプター購入に向けてロビー活動(2"
>"F22の対日輸出検討を要求 米下院軍事委、修正条項を可決"
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> 日本が次期主力戦闘機(FX)の有力候補に据える米最新鋭戦闘機 F22を巡り、米下院軍事委員会が 2010会計年度(09年10月〜10年9月)国防予算権限法案の中に「対日輸出の可能性の検討」を求める修正条項を盛り込んだことが明らかになった。F22には米国内法に禁輸措置があるものの、修正条項では日本に限定して政府に輸出検討を促した。
> 修正条項はコネティカット州選出のジョー・コートニー下院議員(民主)が提案、委員会で可決した。同法案の成立後、30日以内に「輸出仕様」の価格や、改正が必要となる現行法など5項目について議会に報告するよう国防長官に要求している。成立には本会議での採択と大統領の署名が必要となる。
> 米議会では地元選挙区の雇用問題を背景に、F22の生産継続を求める声が拡大、その一環として同盟国への輸出を認める機運が出始めている。米上下両院が18日までにそれぞれ可決した 09会計年度(08年10月〜09年9月)補正予算案でも、F22の「輸出仕様」の研究開発に予算を使うことを容認するくだりが盛り込まれた。
肝心の"戦闘機としてのパフォーマンス"についてはどうでしょう。単純に空中戦をやらせたら、F-22の圧勝でしょう。決め手は"ステルス"です。
現代の空中戦は、電子機器(Avionics、Fire Control System(FCS))の勝負であり、敵に発見されるより早くレーダーにて敵を捕捉し、敵に先んじてミサイルを発射する事が肝心です。
自然、ステルス機の方が圧倒的に有利であり、ユーロファイターに勝ち目はありません。しかし F-22については"過剰スペック"の感は否めません。
近所のコンビニに買い物に行くのに、フェラーリを駆っても仕方ありません。期待される効果とコストのバランスが問題なのであり、F-22を開発した米国自身が生産停止を検討している理由もここにあります。
日本が F-22を購入したとして、仮想的は何になるでしょう。国家としての日本の仮想敵国No.1は中華帝国でしょうが、中華帝国の保有している戦闘機についてはせいぜい F-15相当です。
結局、中華帝国を仮想的とする限りは、否、米国を相手にしない限りは、ユーロファイターで充分に圧倒できます。F-22では明らかに過剰スペックであり、必要ありません。
通常、日本の兵装については"天の声"、つまり米国からの指示で決まります。米国の世界戦略における自衛隊の位置づけを考えれば、それも当然です(>"日本の戦争力 小川和久")。
ユーロファイターのコストパフォーマンス、ライセンス生産を含めた詳細な技術情報の開示は確かに魅力的ですが、FXの機種選定については結局は"政治的"に決定がなされるでしょう。
英 BAEシステムズからの提案、それを受けての米議会の動き、いずれもほんのここ数日での話であり、日本政府としても大慌てに検討中でしょう。こちらとしても、暫く様子見すべきでしょう。
Ref.>"F-22、生産中止確実に 米下院が歳出法案可決"
>"次期主力戦闘機、官房長官「代替考える」 F-22生産中止確定で"
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> 河村建夫官房長官は 31日の記者会見で、米下院の国防予算権限法案の可決により日本が次期主力戦闘機(FX)の候補に挙げていた F-22の生産中止が確定したことに関連し、「(機種の)代替を考えないといけない」と述べて、F-22の調達を断念する考えを示した。
> 代替機種の選定については「特定の考えはない。長期・短期のなかで考える」と述べた。
> また、民主党が県外移設を主張している米軍普天間基地問題を巡っては「仲井真弘多沖縄県知事が環境アセスメントの報告を受け、決断する時が来ている」と述べた。「(日米合意の)ロードマップにのっとって進むと確信する」とも述べた。
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F-22については、日本に売る売らないという以前に、米本国でも未だ方針は揺れ動いています(>"米下院委が新たに F-22を12機調達‐ゲーツ国防長官、生産継続には反対)。
その間隙を縫うかのように、欧州は英伊西独4ヶ国が共同開発した(>"ユーロファイター タイフーン")の売り込みをかけてきました。
>"BAE pitching Typhoon as F-22 eludes"
>"ユーロファイター タイフーンEurofighter Typhoon"
>"英 BAEシステムズ、「FX」採用ならユーロファイターの技術情報を開示"
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> 英 BAEシステムズのアンディー・レイサム副社長は11日都内で記者会見し、日本の次期主力戦闘機「FX」の候補機である欧州のユーロファイターについて、日本が採用を決めた場合、日本でライセンス生産がしやすいよう詳細な技術情報を開示する考えを明らかにした。
> 日本の戦闘機は代々、米軍機をライセンス生産してきたが、詳細な設計情報を開示しない「ブラックボックス」化が進んでいる。日本の防衛産業は先端技術に触れられず、生産や整備面での障害になっている。レイサム副社長は「我々はブラックボックスを設けない」と述べ、米国との違いを強調。ユーロファイター採用のメリットを強調した。
> FXを巡っては、防衛省の大本命だった米ロッキード・マーチンの最新鋭機 F22がオバマ政権の発足を受けて生産中止される方針となり、選定作業が混迷している。
これに対し、> "戦闘機としてのユーロファイターは優れた機体だと思いますが、日米安保に縛られた日本では現実的な選択とはならない気がします。自衛隊は、兵站物資の備蓄に乏しく、アメリカからの支援を前提にしています。アメリカがユーロファイターの消耗部品の提供をしてくれるなら可能性はあるかもしれませんが、おそらく無理でしょう。アメリカ議会もいまだラプターの輸出と生産中止でもめているようですから、FX問題はまさに混迷状態ですね"という意見があります。
もっともな意見です。米軍が駐留しているおかげで、戦後日本が 60年以上に渡って平和を享受してきたのは事実ですが、しかし米軍は日本を守るために駐留しているわけではありません(>"憲法記念日(日本国憲法施行 62周年)")。
米軍が駐留してきたのは、冷戦時代には仮想敵国 No.1であったソ連と対峙するための前線基地として日本が絶好のポジションにあるからです(>"「悪の地政学」 倉前盛道")。
既にソ連は崩壊しましたが、21世紀の冷戦相手として米国が意識しているのは中華帝国であり、この場合にもやはり日本は重要な位置にあります。
特に、中国大陸を封じ込めるかのように配列している沖縄諸島に設置されている米軍基地はとてつもなく重要であり、逆に言うと中華帝国にとっては突破する事が必要不可欠な包囲ラインとなっています。
付け加えると、"ビンの蓋"論という物があります。つまり、太平洋戦争において散々にてこずらされた日本人が再び立ち上がってこないよう、憲法9条を押付け日本人が国家安全保証や軍事について真剣に考えないように仕向けたうえで、その代わり軍隊を配備し日本の安全に責任を持った、という面はあります。
昨今の日本人の"腑抜けぶり"、"平和ボケぶり"を見ると、米国の戦略に対し"お見事!"と賞賛せざるをえません(笑。
この場合、米軍が日本に駐留しているのは、日本を抑えるため、属国として日本を実質的に占領し続けるためという事になります。
逆に言うと、米国はそれだけ日本が再び立ち上がってくる事を恐れているのだとも言えるのですが、現状では完全に"してやられている"としか言えません。
例えば、北小中華問題では、弾道ミサイルや核爆弾の実験が行われても、世論は何の反応も示しません。さらに、拉致問題に関して米国に裏切られても何とも思いません(>"緊迫する朝鮮半島情勢")。
パックス・アメリカーナにおいては、平和ボケしてヌクヌクとしていられる反面、単に雁字搦めにされ身動きが取れないというだけでなく、国民はその事を自覚することすら出来ないのです。
本当は米国の裏切りに対しは、FXとしてユーロファイターを採用してみせる事で、"兵器の調達先は米国だけではないんだ"という意思表示くらいはできると良いのですけどね。
あるいは、F-22の販売について米国と交渉するためのカードとしてユーロファイターを利用してみせるのもありでしょう。
無論、対米関係は重要ですから、あかささまには言えません。公式には"F-22を売ってくれて、かつライセンス生産も認めてくれるなら、是非にも米国から購入したい"、"しかし、米国が認可してくれないので、仕方なくユーロファイターを採用したのだ"という事にして(笑。
欧州が売り込みをかけてきた途端、米国が態度を変えている通り、裏切りに対し"怒っているフリ"くらいはした方が、長期的には日米関係のためにもなります。
>"Hurdles to a Japanese F-22"
>"日本、最新 F-22ラプター購入に向けてロビー活動(1" & "日本、最新 F-22ラプター購入に向けてロビー活動(2"
>"F22の対日輸出検討を要求 米下院軍事委、修正条項を可決"
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> 日本が次期主力戦闘機(FX)の有力候補に据える米最新鋭戦闘機 F22を巡り、米下院軍事委員会が 2010会計年度(09年10月〜10年9月)国防予算権限法案の中に「対日輸出の可能性の検討」を求める修正条項を盛り込んだことが明らかになった。F22には米国内法に禁輸措置があるものの、修正条項では日本に限定して政府に輸出検討を促した。
> 修正条項はコネティカット州選出のジョー・コートニー下院議員(民主)が提案、委員会で可決した。同法案の成立後、30日以内に「輸出仕様」の価格や、改正が必要となる現行法など5項目について議会に報告するよう国防長官に要求している。成立には本会議での採択と大統領の署名が必要となる。
> 米議会では地元選挙区の雇用問題を背景に、F22の生産継続を求める声が拡大、その一環として同盟国への輸出を認める機運が出始めている。米上下両院が18日までにそれぞれ可決した 09会計年度(08年10月〜09年9月)補正予算案でも、F22の「輸出仕様」の研究開発に予算を使うことを容認するくだりが盛り込まれた。
肝心の"戦闘機としてのパフォーマンス"についてはどうでしょう。単純に空中戦をやらせたら、F-22の圧勝でしょう。決め手は"ステルス"です。
現代の空中戦は、電子機器(Avionics、Fire Control System(FCS))の勝負であり、敵に発見されるより早くレーダーにて敵を捕捉し、敵に先んじてミサイルを発射する事が肝心です。
自然、ステルス機の方が圧倒的に有利であり、ユーロファイターに勝ち目はありません。しかし F-22については"過剰スペック"の感は否めません。
近所のコンビニに買い物に行くのに、フェラーリを駆っても仕方ありません。期待される効果とコストのバランスが問題なのであり、F-22を開発した米国自身が生産停止を検討している理由もここにあります。
日本が F-22を購入したとして、仮想的は何になるでしょう。国家としての日本の仮想敵国No.1は中華帝国でしょうが、中華帝国の保有している戦闘機についてはせいぜい F-15相当です。
結局、中華帝国を仮想的とする限りは、否、米国を相手にしない限りは、ユーロファイターで充分に圧倒できます。F-22では明らかに過剰スペックであり、必要ありません。
通常、日本の兵装については"天の声"、つまり米国からの指示で決まります。米国の世界戦略における自衛隊の位置づけを考えれば、それも当然です(>"日本の戦争力 小川和久")。
ユーロファイターのコストパフォーマンス、ライセンス生産を含めた詳細な技術情報の開示は確かに魅力的ですが、FXの機種選定については結局は"政治的"に決定がなされるでしょう。
英 BAEシステムズからの提案、それを受けての米議会の動き、いずれもほんのここ数日での話であり、日本政府としても大慌てに検討中でしょう。こちらとしても、暫く様子見すべきでしょう。
Ref.>"F-22、生産中止確実に 米下院が歳出法案可決"
>"次期主力戦闘機、官房長官「代替考える」 F-22生産中止確定で"
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> 河村建夫官房長官は 31日の記者会見で、米下院の国防予算権限法案の可決により日本が次期主力戦闘機(FX)の候補に挙げていた F-22の生産中止が確定したことに関連し、「(機種の)代替を考えないといけない」と述べて、F-22の調達を断念する考えを示した。
> 代替機種の選定については「特定の考えはない。長期・短期のなかで考える」と述べた。
> また、民主党が県外移設を主張している米軍普天間基地問題を巡っては「仲井真弘多沖縄県知事が環境アセスメントの報告を受け、決断する時が来ている」と述べた。「(日米合意の)ロードマップにのっとって進むと確信する」とも述べた。
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