『5年3組リョウタ組』石田衣良著、読了。
★★★★☆
石田氏、初の学校小説で連載小説。夏目漱石の『坊ちゃん』を意識した宣伝コピーです。学校の先生の応援歌的な物語であるので、好感触。
しかし、同業の立場からかは、少々辛い評点。若い先生の青春小説なのか、学校物語なのかが
中途半端であるのが一つ。もう一つは、学校教育の取り上げ方が、あまり上手ではない。先生方から取材をしているとは思うけど、
授業風景などの掘り下げ方があまりよろしくない。もう一つは、それぞれのエピソードが尻切れトンボである。放火事件のその後と家造りもストンと終わってしまう。
色々問題点を述べましたが、若い先生を正面切って描いて盛り上げる力量はさすがでした。でも、今までの作品のようにもう少し「街」というか
風景を主役にする方法をいかして欲しかった。「学校」もかなり風景としては、面白い。理科室とか、体育館横のトイレとか。
三月一冊目。
この度、
定期異動で勤務地が変わりました。「忙しい」という噂の所なので、読書・映画鑑賞が、今までのようにできるか少し不安。