2002年巨人D6位
矢野 謙次(国学院大)外野
蔵の入団前評価:指名見送り
(玉石混淆では)
神宮第二球場で、彼の本塁打を何本見たかわかりません。それほどまでに、彼は下級生時から、本塁打を連発する天性のアーチストでした。
しかし上級生になるにつれて、その輝きを失ってゆきました。外角に投げていれば、長打の心配がないと言うのがわかってしまったのか、彼の打撃の良さは、完全に上級生になるにつれ、失われていったのです。
それでも、さすがに外角攻めには慣れたのか、その付近をファールにしたり、甘い球が来るまで待てるぐらいの成長の跡を魅せつつあります。
この選手、試合前練習から際だつ強肩の持ち主。脚もアスリート系のタイプで、まずまずのものがあります。打撃も欠点を突かれると弱い部分はありますが、バランスの取れた選手なので、欠点が完全に克服できれば、三拍子揃った好選手でありますし、スタンドに持ってゆける魅力は、捨てがたいです。
そして、この選手がなにより素晴らしいのは、常に全力疾走、全力プレーといったプレーに対する貪欲さにあります。これだけグランドで、その野球に対するプレースタイルに共感を呼ぶ選手も、そうはいないでしょう。このガッツを持ってすれば、課題の克服も可能かもしれません。
ハートの良さなら指名された選手の中でも、屈指の存在でありますね、こういった選手には、ぜひ大成してもらいたいと思います。
(入団後)
03年 0ポイント 3試合 0本 0打点 0盗塁 打率.000厘
04年 0ポイント 10試合 1本 2打点 0盗塁 打率.222厘
05年 6ポイント 85試合 7本 14打点 2盗塁 打率.281厘
06年 8ポイント 103試合 6本 30打点 11盗塁 打率.269厘
07年 8ポイント 103試合 7本 29打点 1盗塁 打率.291厘
08年 0ポイント 3試合 0本 0打点 0盗塁 打率.000厘
09年 0ポイント 6試合 0本 0打点 0盗塁 打率.111厘
10年 1ポイント 42試合 2本 13打点 0盗塁 打率.311厘
合計 23ポイント 年平均 2.88ポイント
入団3年目に素質を開花させ、レギュラー半的な存在に。以後3年間貴重な存在として活躍するが、不動のレギュラーとまではいかなかった。そのため08年度以降は、出場試合数を大きく減らしたものの、再び10年度に復調の気配を見せている。
(蔵の印象)
素質を開花させるまでに3年ほどの月日がかかっており、大学卒業の時点では
指名見送りの判断は妥当だった気がする。しかしコメントにも記載していた通り、野球への貪欲な姿勢が実をむすび、3年目に素質開花。
ただ器の限界なのか?彼が不動のレギュラーに定着しきれなかったのは、そのせいなのかもしれない。それでもただで転ばないのは、この選手の精神力。果たして今年は、どのような成績を残すのか?彼にそのチャンスが転がって来るのか注目したい。プロ入り後は、その才能以上に存在感を示してくれているのは、思い入れのある選手だけに、誠に嬉しいことであります。

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